米ロビンフッド、暗号資産取引所ビットスタンプ買収へ 機関向けサービス提供も
ロビンフッドがビットスタンプ買収へ
株式や暗号資産(仮想通貨)の取引アプリを提供する米ロビンフッド・マーケッツ(Robinhood Markets)が、グローバルにサービス展開する暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)の買収契約締結を6月6日発表した。 発表によると買収額は、現金にて2億ドル(約311.8億円)。契約完了は2025年上半期を予定しているという。 2011年に設立されたビットスタンプは、ルクセンブルク、英国、スロベニア、シンガポール、米国にオフィスを構えており、世界中で50をライセンスを有しているという。 ロビンフッドはビットスタンプ買収により、同取引所が抱えるEU、英国、米国、アジアの顧客を取り込み、暗号資産サービスを提供する「ロビンフッドクリプト(Robinhood Crypto)」のグローバル展開を加速できると述べている。 またこの買収により、ロビンフッドでは初の機関向けビジネスを提供すると伝えている。ビットスタンプでは機関向けにレンディングやステーキングも提供しているとのことだ。 ロビンフッドは、5月8日に発表した第1四半期決算にて、純利益が1億5700万ドルとなり、前年同期の5億1,100万ドルの赤字から黒字転換したことが発表されている。 また同社は5月6日、自社プラットフォームで扱う暗号資産に関し、米証券取引委員会(SEC)から強制措置を事前通告する「ウェルズ・ノーティス」を受けたとも発表している。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)