電気の力で荷台を持ち上げる! オートサービスヤマグチが開発した「電動ダンプトレーラ」に迫る
大手メーカーの全面協力を得て安全性も検証
オートサービスヤマグチが開発した電動油圧システムは、トラクタの電力でモーター駆動の油圧ポンプを回し、ダンプ装置を駆動する仕組みだ。 トラクタのバッテリーを消費するので頻繁に荷降ろしを行なう近距離輸送には向かないが、荷降ろしの頻度が少ない長距離輸送を主体とするユーザーにはメリットがありそう。ちなみに装置重量は約300kgで、最大積載量は車両の仕様により300~400kgマイナスとなる。 製品化にあたっては、駆動用モーターは熱を持つため、火災に繋がらないよう、何度も試験を行なって安全性を検証。この試験は極東開発工業の全面協力のもとで行なわれたという。また、万一のダンプアップ時に故障した際は、24V電源を繋げば強制的に荷台を降ろせる仕組みも搭載した。 同装置は今後、商品名とともに価格などを決めて、本格的に販売を開始する予定。装着対象は国内外のほとんどのダンプトレーラ(トラクタに300Aの回路が必要)。なお、販売窓口はヨシノ自動車が担うという。