「妻殺害、私ではありません」 殺人罪に問われた元県議、無罪を主張
長野県塩尻市の自宅兼事務所で2021年に妻を殺害したとして、殺人罪に問われた元長野県議の丸山大輔被告（50）の裁判員裁判の初公判が16日午前、長野地裁で始まった。丸山被告は「妻を殺害したのは私ではありません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。被告が犯人かどうかという「犯人性」が争点となる。 【写真】長野県議会の総務企画警察委員会で委員長としてあいさつする丸山大輔被告=2022年3月11日、長野市、高億翔撮影 起訴状などによると、丸山被告は21年9月29日午前1時44分ごろ～同3時4分ごろ、自身が経営する酒造会社の事務所と自宅を兼ねた建物内で、妻の希美（のぞみ）さん（当時47）を何らかの手段で窒息死させたとされる。 丸山被告は当時、自民党県議団に所属する2期目の現職県議で、県議会の総務企画警察委員長を務めていた。逮捕後、自民党県連から除名処分を受けた。 事件が起きたのは9月定例会の会期中だった。丸山被告は後日、事件があった夜は自宅から約60キロ離れた長野市内の県議用宿舎に宿泊したと議会事務局に届け出ていた。 裁判は11月26日に結審し、12月23日に判決が言い渡される予定。
朝日新聞社
