〈物価高騰〉「カントリーマアムが小さくなった」は都市伝説? 不二家に“サイズの変遷”について聞いてみた! 90年代との大きさの差は…
うまい棒は小さくなっていた? 気になる真相は…
久しぶりに見ると、確かに昔よりもなんだか小さくなった気はしなくもない。しかし重さを測ってみると、しっかりと10gであった。ただ、過去最大時の11.5gとの差、この1.5gが、実は非常に大きい可能性もある。 そこでカントリーマアム1g分がどの程度の大きさなのかを測ってみた。すると、なんと一かじりほどもない、小さな小さな欠片にしかならなかった。これで正真正銘、カントリーマアムが小さくなっていることは、都市伝説のデマだとわかった。 ちなみに、カントリーマアムと同じように“小さくなった説”がよくウワサされるのは、お菓子メーカー・やおきんが販売している超ロングセラー商品「うまい棒」だ。1979年7月の発売から実に42年間も値段を変えることなく、10円(税別)で販売し続けていたが、2022年の4月から12円に値段を改定。 1本10円という価格にこだわり、生産・物流・管理コスト等あらゆる点で、コストダウンの努力を続け、販売価格への転嫁を抑えてきたが、原材料費や人件費の上昇などもあり、ついに値段を変えることになったという。 そしてこのうまい棒のサイズだが、かつては1本7~9gほどだったが、2010年頃より6gになって今に至る。14年ほど前のことだが、サイズは確かに小さくなっているようだ。 とはいえ、お菓子メーカーのたゆまぬ努力によって、私たちのもとに届けられているロングセラーのお菓子たち。これから10年、20年先も、食べ続けられる未来があってほしい。 取材・文・撮影/集英社オンライン編集部
集英社オンライン編集部
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