舛添都知事、調査結果の公表は「何とか来週中に」
政治資金の公私混同疑惑が報じられている東京都の舛添要一知事。3日の定例記者会見では、元検事の弁護士2人による調査結果の公表時期について、「今のところ、何とか来週中にとお願いしている」と説明。東京都議会で7日に行われる代表質問、8日の一般質問に間に合わず、週後半にずれこむ可能性も出てきた。 【中継録画】調査結果の公表時期は? 舛添都知事が会見
政治責任を取るかは「内容を見て判断」
調査の進ちょくについては、自身の政治団体が複数あり、かつ解散している団体もあるため、資料を探し出すだすのに時間を要しているという。公表方法や弁護士が同席するかなどの詳細には現在協議中で、時期は事前に告知するとした。 舛添知事は「さまざまな疑義が呈された問題については、どういう形であれすべて答える形で答えがでると思う」と見通しを語ったが、道義的に責任があるとの結果が出た場合、政治責任を取るつもりがあるかとの問いには「しっかりと調査結果をみて考えたい」と答えるにとどめた。 この日は、再三「改めるべきは改める」という言葉を口にした。1日の東京都議会で行った所信表明では、航空機のファーストクラスとホテルのスイートルームを使用しないと表明したが、舛添知事は「厳しい意見が寄せられたため、真摯に受け止めて自ら決断した」と経緯を説明した。 一方で、「自らどういうクラスの飛行機に乗りたいなどとは一切言ったことがない。私が反省しているのは、そのままチェックなしに受け入れたことだ」などと述べ、あくまでも慣例に従った結果だとした。 東京都には、苦情や問い合わせが2万件以上寄せられている。舛添知事は「都民の批判は忸怩たる思いで慚愧に耐えない。真摯に反省して改めるべきは改める。今後もさらに全力を挙げて仕事をしたい」と知事職を辞める考えのない点をあらためて強調した。 (取材・文:具志堅浩二)