デジタル円、国民的議論を 日銀総裁、金融政策言及せず
日銀の植田和男総裁は5日、東京都内で開かれたイベントであいさつし、政府と日銀が発行の実現可能性を検討している電子データ形式の法定通貨「デジタル円」の導入について「国民的な議論を経て決まるべきものだ」との認識を表明した。 日銀は今月18、19日に金融政策決定会合を開くが、植田氏は金融政策運営や経済情勢には言及しなかった。 植田氏はあいさつで、デジタル円の特徴を「(使用履歴などの)足跡を残すこと」と説明。「データの利活用は消費者の利便性向上や新たな価値創出につながる可能性がある」と期待を示した。