もう末期的な中国!大手ガス会社が各家庭のメーターを「速めて」いた
「習」も禁句に?中国の災いはネットから
中国のネットユーザー数は10億人を超えるが、そこでは大変な事件も頻発している。 4月15日、中国の「BiliBili」という個人番組をアップできるメジャーなサイトで著名人となっていた戸晨風は、いつものように視聴者と直接対話ができるライブを始めた。質問の時間に入り、ある視聴者の質問に彼は青くなった。 【写真】習近平の第一夫人の美貌とファッションセンスがヤバすぎる…! 「習(近平)は独裁者だとあなたは思いますか?」 戸晨風は顔色を変え、慌てふためき、質問者のマイクを止め、叫ぶように相手を批判する言葉を連発した。自分の安全を確保しようと、質問者を攻めまくった。 それでも彼は厳しく処分された。自らライブは3日間休みと宣言したが、「BiliBili」を含め、彼は登録したすべてのサイトから追放された。中国の大手検索サイト「百度」(バイドゥ)で彼の名は検索不能だ。 周知の通り、「熊のプーさん」が習近平主席と似ていると言われたため、この単語は中国では禁止用語だ。中国のネットやSNS上では、禁止語がどんどん増えている。 ネットビジネスが盛んで、インフルエンサーが多い中国では、競争も激しい。戸晨風は冒頭の「爆弾マン」によって、意図的に質問されたという見方もある。 「爆弾マン」とは、中国で広く知られたネットゲームで、主人公の名前でもある。爆発の術に長け、自爆もするキャラクターだ。戸晨風の人気と高収入が嫉妬され、彼を倒すために「爆弾マン」が送られたというわけだ。 別な見方もある。彼は中国の低所得者に焦点を絞り、貧しい人々の暮らしを番組にしたことで注目された。それで明るい話しか許さない当局の不興を買ったというのだ。当局が罠を仕掛けたのではないかとさえ言われている。 質問を聞いた戸晨風の驚きの表情や反論が、災いを招いたとも言われる。その場では、何も言わずスルーすればよかったのに、質問した人を強く咎(とが)めたり、質問者が必ず当局にいやな目にあわされると暗示したので、質問の「習」を「習近平」だと強調したようになってしまった。 本人の意図とは違うが「習近平は独裁者だ」と、表では言えないことを、代弁したとも言えるだろう。18万人ものフォロワーを抱えていたこともあって、封殺(アカウントの停止)は避けられなかった。