『ファイナルファンタジーXIV モバイル』はFF14のストーリーの完全再現を目指す
『ファイナルファンタジーXIV モバイル』ではモバイルユーザー向けに、原作FF14のストーリーの完全再現をしたいと考えているそうだ。原作FF14のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹が語る公式動画で、モバイル版の開発チームの考えが明かされている。 「ファイナルファンタジーXIV モバイル」画像・動画ギャラリー ストーリーが「新生エオルゼア」の冒頭からスタートすること、サウンドの完全再現を目指すことなどが動画では語られている。明言はされていないが、モバイル版は基本プレイ無料(F2P)のゲームになりそうだ。 動画ではまず、開発のきっかけについて語られた。モバイル版を開発するのはテンセント傘下のLightSpeed Studiosだ。モバイル版については「なんとかFF14のモバイル版を作らせてくれませんか」と、LightSpeed側からの提案があったようだ。モバイル向けのマネタイズやゲームデザインについては吉田からの厳しいフィードバックもあったが、スタジオのメンバーは何度も仕様書を書き直して対応。スタジオメンバーはFF14が大好きだそうで、熱心に日本に通ってプレゼンをしていき、企画が実現したようだ。 LIGHTSPEEDのメンバーはストーリーをとくにリスペクトしているそうで、「なんとかモバイルユーザー向けにFF14のストーリーを完全再現したい」と言っているとのこと。。ストーリーは「新生エオルゼア」の冒頭からスタートし、原作はバージョン7.0まで進んでいるが、それらのコンテンツをモバイルでも順次テンポよくリリースしていく予定になるとのことだ。原作のシナリオチーム側も監修をしているという 動画ではマネタイズについても語られている。原作は利用料金が必要なサブスクリプション方式だった。マネタイズについては吉田が「モバイルユーザーに届けるためには主力であるFree to Play(基本プレイ無料)にしていく必要がある」と発言している。 LIGHTSPEED側からも「ガチャを回してもらって、とにかくお金を稼ぎましょう」といった提案ではなかったそうだ。原作をリスペクトしながら「モバイルユーザーにどれだけ長く遊んでもらうか」ということを意識したデザインになっているという。吉田によると、「すこしのお金をいただきながら、たくさんの人に遊んでもらう」というマネタイズになるそうだ。明言はされていないが、F2Pでバトルパスのようなシステムを予定しているのかもしれない。 『ファイナルファンタジーXIV モバイル』はまず中国本土でのサービス開始を予定していることもあらためて語られた(発表時の記事参照)。また、ゲームデザインもオリジナル版のチームが監修し、高難易度コンテンツではバーチャルスティックに適したアクション数にするなどの調整が入っているという。動画ではFF14を知らない人向けに魅力を解説している部分もあるので、詳細は動画を直接チェックしてみてほしい。
重田雄一