剣道少年女子は福岡県が34年ぶり制覇 風格漂う大将「日本を代表する選手に」【国民スポーツ大会】
国民スポーツ大会(国スポ)は28日、佐賀県神埼市などで会期前の各競技が行われ、剣道少年男子は佐賀が決勝で福岡を破って31年ぶり2度目の優勝を飾った。 ■五輪連覇王者「パリvs東京」金メダル比較に大反響【動画】 同少年女子決勝は福岡が青森を下し、34年ぶり2度目の優勝を達成した。今年から新設された最優秀選手賞には、男子が佐賀の笹川大心(敬徳高3年)、女子は福岡の橋本陽菜(中村学園女子高3年)がそれぞれ選ばれた。 女子は福岡が1990年に地元で開催された「とびうめ国体」以来の優勝に輝いた。山口県出身で、中学3年間を佐賀市で過ごした大将の橋本は「お世話になった佐賀の皆さんに優勝で恩返しをしようと思っていました」とほほ笑んだ。 佐賀との準決勝は2―2から代表戦となり、延長1回の末、橋本が相手副将に小手で勝利。青森との決勝でも大将戦で2本勝ちして栄冠を手繰り寄せた。 中村学園女子高の主将として全国総体女子団体戦でチームを優勝に導き、自身も同大会の女子個人を制した。福岡を指揮した同校の岩城規彦監督は「構えに自信と風格が出ている」とたたえる。 橋本は大学でも剣道を続けるという。「日本を代表する選手となれるように頑張りたい」と夢を語った。