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（ブルームバーグ）： 暗号資産（仮想通貨）ビットコインは９月に同月として過去最大級の上昇を記録する方向だ。９月は相場が低調に推移しがちだが、米国など世界各地で利下げが相次いだことで、そうした傾向が跳ね返された。

ブルームバーグ集計データによると、ビットコインは今月に入り10％強上昇。過去10年間の９月平均は5.9％下落だった。規模が比較的小さいデジタル資産の指数は上昇率が20％を超えており、より緩和的な金融状況が暗号資産市場でリスク高めのセグメントを活性化していることがうかがえる。

米金融当局のほか欧州中央銀行（ＥＣＢ）、中国人民銀行（中央銀行）は景気下支えで９月に相次いで金利を引き下げた。投資家は一段と緩和的な金融状況に反応し、さらなる刺激策を期待して株式や金などさまざまな分野で投資を進めた。

流動性プロバイダー、アルベロス・マーケッツのトレーディングディレクター、ショーン・マクナルティ氏は「ビットコインと金融政策の相関関係は、米金融当局に関して最も高い状態が続いている」とした上で、「他の中銀の緩和策も確実に追い風となっている」と指摘した

ビットコインは27日に一時1.2％上昇し、シンガポール時間午後１時12分（日本時間同２時12分）時点で６万5334ドル。米国のビットコイン上場投資信託（ＥＴＦ）への資金流入が追い風となり、年初来で56％上昇しているが、３月に記録した最高値７万3798ドルは下回っている。

原題：Bitcoin Bucks Seasonal Jinx With One of Best September Gains（抜粋）

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