異常数値だ!「出場選手の10%が胃腸炎発症」やはりパリ五輪の“汚れた”セーヌ川はやばかった…東京五輪では3%以下の発症率
パリ市は14億ユーロ(約2430億円)もの巨額を投入し、下水流入防止の巨大地下浄化施設を建設するなど、長らく遊泳禁止だったセーヌ川の水質浄化プロジェクトに取り組んだ。来年にはセーヌ川にビーチを作り、遊泳を解禁するという計画があるが、アスリートにとっては、健康が懸念される事態となった。 フィノフ博士によると、米国のトライアスロンの男女の代表チームはPCR検査を実施して、病気の原因となった病原体を特定し、抗生物質を使用するかどうかを決定したという。抗生物質を投与された選手もいれば、そうでない選手もいたが、治療方法は、「症状の重症度と、次の競技会があるかどうかが関係した」という。 同博士は、特定の病原体についての詳細は述べなかったが、「少なくとも1つは、汚れた都市の川で一般的に考えられる病原体だ」と断言した。また一部の五輪チームは、予防的に抗生物質を服用したという。 米国チームは「様々な病原体への予防としては、万全でなく逆にリスクもある。細菌叢の変化によって光線過敏症、胃腸の不快感、苦痛を引き起こす可能性がある」との理由で予防的な服用は行わなかったそうだ。米国チームでの「胃腸炎の問題は最小限だった」という。 28日から開幕するパラリンピックでは、またトライアスロン競技がセーヌ川で実施される予定となっている。胃腸炎なども含めて健康被害への懸念が残ったままだ。
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