二宮和也“誠司”と中川大志“ミズキ”の結末に視聴者「胸が張り裂けそう」と悲痛な叫び<ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~最終回>
二宮和也、大沢たかお、中谷美紀がトリプル主演するドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の最終回となる第11話が12月18日に放送。潜入捜査官だった誠司(二宮)と犯罪組織2代目のミズキ(中川大志)が迎えた結末も大きく注目された。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】麻薬取引現場を生中継する桔梗(中谷美紀) ■銃を突きつけられた誠司は… 同ドラマは、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった一日”の出来事を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。 主人公は、記憶を無くした逃亡犯の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)、臆病で頑固な洋食店「葵亭」のシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)、地方テレビ局「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)。3人の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。 最終回の焦点の一つが、本名が天樹勇太という潜入捜査官である記憶が戻った誠司がどうするのか…だった。国際犯罪組織・アネモネの2代目ミズキは、海外組織との大きな取引が終わった途端、誠司に銃を向けた。 ■誠司「すべてがうそだったってわけじゃない…」 潜入してから5年間、「だまし続けていた」と打ち明けた誠司。だが「すべてがうそだったってわけじゃない」と続けた。 さらに「お前がここにいたから、俺もここまで来ることが…」と続ける誠司に、ミズキは「黙れ」「黙ってくれよ!」と言った。 そのとき、カメラマンとともに桔梗が現われ、生中継を始めた。間もなく警察も到着し、取引相手もろともミズキたち組織は逮捕されることに。 誠司が殺人の容疑者となった事件は、実はミズキの犯行だったのだが、それがなぜなのか、誠司を潜入させた警視庁組織犯罪対策部管理官の蜜谷(江口洋介)が、協力してくれた神奈川県警警部補の狩宮(松本若菜)に語る場面で明らかにされた。 「誠司…天樹勇太を守るために人を撃てるのは、やつ(ミズキ)しかいねぇ」。そう蜜谷は言った。 誠司と5年間にわたって仲を深めたはずだったミズキの思いが切ない。 ■誠司とミズキの最後の会話劇が切な過ぎる 組織のメンバーが連行されていくなか、「どうして(自分を)撃たなかった?」と誠司に問われたミズキは、「俺には…無理でした」と苦笑い。「撃てるわけがありません。すべてがうそだとは思わなかった。誠司さん、俺だって救ってもらったことが何度もあった」と告げた。 それに「お前は命の恩人だな」と返す誠司。「そのこと忘れませんか」とミズキが言うと、「忘れるわけないだろ」と。「また記憶を失っても?」とミズキが続けると、「あぁ」と誠司はうなずいた。 そしてミズキは連行されていくが、誠司が呼び止め、「ミズキ」と呼びかけるも言葉が続かない。するとミズキは「そんな顔しないでくださいよ。一つだけ良かったことがあります。もう誠司さんを疑わなくて済みます」と言い、誠司も「俺もこれからお前のことを裏切らないで済む」と語った。 ミズキは「もし、もしいつか俺がこの街に戻ってこれたら、また一緒にハンバーガー食いませんか?」と願ったが、誠司は「それは無理だ」ときっぱり。「勝呂寺誠二はもういない」からだ。 「そうでした」と言ったミズキの悲し気な瞳に胸が締め付けられた。築き上げたと思っていた絆が打ち砕かれた瞬間だったが、“誠司”ではなく、勇太は職務を全うしたのだ。 犯罪組織を率いて罪を重ねた者であっても、中川が苦悩や葛藤も抱えているところを丁寧に演じたゆえか、ミズキに気持ちが入ってしまった視聴者も多い。TVer限定で配信されているこの物語の前日譚であるエピソード0でハンバーガーを食べている誠司とミズキの仲睦まじさが魅力的だった。最終回の「すべてがうそではない」というせりふがその関係を物語ると同時に、終わりを迎えなければならない2人の会話劇は切な過ぎた。 SNSには「胸が張り裂けそう」「どれだけ慕い合ってたかと思うと胸が苦しいな」「ミズキとの最後にウルウル」という感想のほか、「一緒にハンバーガー食べる未来を…」「誠司とミズキの5年間のドラマが見たくなる」とスピンオフを望む声も多く寄せられた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部