お盆に成功のカギあり? 今日から始める「相続」対策 カウンセラーは“認知症になる前の取組み”提案
社会全体の高齢化が進む中、今後の人生に向けて何をどのように備えればよいかと頭を悩ませるシニア世代も多いといいます。そこで、昨今のシニア世代の“お悩み事”とその解決策について、ラジオ番組でシニアライフカウンセラーに聞きました。 【画像】多くのシニアの代表的な困り事の一つ シニアが抱える悩みは大小さまざま。「“相続”では『子どもらが揉めないようにしたい』と、ご本人や、ご本人が子どもさんと一緒に訪れるケースが多いです」「処分に困る人の多い写真や人形の供養も。このお盆は私たちのところで受け付けます」と話すのは、シニアライフカウンセラーで「めーぷる神戸三宮店」代表の脇田和子さんです。 カウンセリングは、まず相談者の状況を把握・確認するところから始まります。相談の中で目立つ例として脇田さんが挙げたのは、認知症になった後のことを心配する声だといいます。 脇田さんは「認知症になってしまったら『法定後見』(家庭裁判所によって選ばれた成年後見人のこと。本人の利益を考えて法律が絡む行為をサポートする)をつけるしかありません」と説明。「そのため私たちは、認知症になる前からの対策を勧めています。相談者が認知症になったら困ることを事前に調査し、それに合った対処をご提案します」と話しました。 そういった状況にあって、“相続成功の一番のカギ”として脇田さんが挙げたのは「家族間のコミュニケーション」です。番組パーソナリティでフリーアナウンサーの清水健が「相続(について考えること)はどうしても後回しになってしまいがち」と話すと、脇田さんは「自分が亡くなった後のことを話すのはみんな嫌ですよね。でも、後のことは誰かが引き取らないといけません」とした上で、「できるだけ周りの手を煩わせないよう、自分でできる準備はしっかりしてから、セカンドライフを過ごしましょう」と、シニア世代に働きかけていると語りました。 「今日が一番若い。できれば、今日明日から取り組んでいただきたいです」と呼びかけた脇田さん。清水が「お盆の時期は家族が集まる機会も増えると思います。そこで家族みんなで話し合うのも、大事なことかもしれませんね」と話すと、「そうですね」と大きくうなずきました。 ※ラジオ関西『Clip木曜日』2024年8月8日放送回より
ラジオ関西