SBI証券への処分勧告 新規株式公開初値つり上げ
新規株式公開(IPO)を巡り、上場後の初値をつり上げる意図で買い注文を受けたのは、金融商品取引法などに違反するとして、証券取引等監視委員会は15日、インターネット証券最大手のSBI証券を行政処分するよう金融庁に勧告した。 監視委によると、SBI証券は2020年12月から21年9月、主幹事を務めた東証マザーズ(当時)上場のIPO3銘柄に関し、初値が事前に設定した公募価格を下回らないようにするため、上場前に仲介業者などを通じ、顧客に株の買い付けを勧誘。相場を変動させる作為的なものになると知りながら、3銘柄計225万6600株の買い注文を受けた。