左から増田康宏八段、斎藤明日斗五段、西山朋佳女流三冠

　日本将棋連盟による12月16日週の公式戦日程が発表された。藤井聡太棋王（竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22）への挑戦者を決める棋王戦コナミグループ杯挑決第1局が17日に予定。今期の挑戦権を手にするのは増田康宏八段（27）、斎藤明日斗五段（26）のどちらか。さらに、同日には西山朋佳女流三冠（白玲、女王、女流王将、29）の棋士編入試験第4局も実施される。史上初となる“女性の棋士”へ、合格への望みをつなげることはできるか。その他、将棋界は今週も注目局が目白押しだ。主な対局は以下のとおり。 【映像】藤井竜王が4連覇達成！竜王戦第6局ハイライト ◆12月16日（月曜日） 叡王戦 予選　佐々木勇気八段　対　斎藤慎太郎八段　（携帯中継） 伊藤園お～いお茶杯王位戦 予選　菅井竜也八段　対　古賀悠聖六段　（携帯中継） マイナビ女子オープン 本戦　加藤桃子女流四段　対　松下舞琳女流初段　（ブログ・携帯中継） ◆12月17日（火曜日） 叡王戦 予選　羽生善治九段　対　行方尚史九段　（携帯中継） 叡王戦 予選　佐藤天彦九段　対　豊島将之九段　（携帯中継） 叡王戦 予選　松尾歩八段　対　阿久津主税八段　（携帯中継） 叡王戦 予選　稲葉陽八段　対　松尾か阿久津　（携帯中継） 棋王戦コナミグループ杯 挑決第1局　増田康宏八段　対　斎藤明日斗五段　（ABEMA・中継・携帯中継） 　藤井棋王への挑戦権を争う注目の一戦。変則二番勝負として行われる決勝戦は、勝者組優勝者の増田八段は1勝、敗者復活戦優勝者の斎藤五段は2勝で挑戦権獲得となる。両者ともタイトル挑戦経験はなく、何としてでもこのチャンスをつかみたいところだ。増田八段が本局を制し勝負を決めるか、斎藤五段が根性の2連勝で挑戦権をつかみ取るのか。持ち時間は各4時間、先手・後手は振り駒で決定する。 ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　大石直嗣七段　対　服部慎一郎六段　（携帯中継） 棋士編入試験　西山朋佳女流三冠　対　宮嶋健太四段　（ABEMA） 　史上初となる「女性の棋士」を目指す西山女流三冠による棋士編入試験。編入試験は、棋士番号の若い（棋士になってからの期間が短い）棋士5人を相手に戦い、3勝すれば晴れて棋士になることができる。西山女流三冠はこれまでに1勝2敗と黒星が先行。本局では勝利を飾り、何としてでも“合格”へ望みをつなげたい。後がない西山女流三冠はこの難局を制することができるか。持ち時間は各3時間、本局の先手は西山女流三冠。 ◆12月18日（水曜日） 叡王戦 予選　三枚堂達也七段　対　佐々木大地七段　（携帯中継） 伊藤園お～いお茶杯王位戦 予選　永瀬拓矢九段　対　広瀬章人九段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　丸山忠久九段　対　深浦康市九段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　佐々木慎七段　対　杉本和陽五段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　糸谷哲郎八段　対　井田明宏五段　（携帯中継） ◆12月19日（木曜日） 竜王戦5組　中村太地八段　対　渡辺正和七段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　木村一基九段　対　谷合廣紀四段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　石井健太郎七段　対　青嶋未来六段　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　谷川浩司十七世名人　対　西田拓也五段　（携帯中継） 女流名人戦 予選　中七海女流三段　対　川又咲紀女流初段　（携帯中継） ◆12月20日（金曜日） 竜王戦1組　松尾歩八段　対　斎藤慎太郎八段　（携帯中継） 竜王戦1組　久保利明九段　対　菅井竜也八段　（携帯中継） 叡王戦 予選　森内俊之九段　対　阿部隆九段　（携帯中継） 叡王戦 予選　高見泰地七段　対　大橋貴洸七段　（携帯中継） 王座戦 一次予選　斎藤明日斗五段　対　西山朋佳女流三冠　（携帯中継） ヒューリック杯棋聖戦 二次予選　稲葉陽八段　対　宮嶋健太四段　（携帯中継） ◆12月21日（土曜日） 竜王戦6組　獺ヶ口笑保人四段　対　荒田敏史アマ　（携帯中継） 竜王戦6組　齊藤優希三段　対　関矢寛之アマ　（携帯中継） 新人王戦　増田晃之郎三段　対　小林智晴アマ　（携帯中継） （写真提供・日本将棋連盟）