1試合3本塁打を放った“長距離砲 内野手”。NPB入りを目指す栃木ゴールデンブレーブス・清水武蔵
10月24日に行われる、プロ野球ドラフト会議。ここでは指名を待つ選手を紹介する。 【写真】2023年中日から育成3位指名を受け、記者の撮影に応じるTGB時代の尾田剛樹 今回はBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス(以下、栃木GB)の清水武蔵内野手。BCリーグでは、打率.355の結果を残しリーグ3位に入賞すると、9月に行われた、日本独立リーググランドチャンピオンシップでは、1試合3本塁打を放つ活躍を見せ、準優勝に大きく貢献した。 ◆広角に長打を放つ遊撃手 BCリーグを代表する強打の遊撃手は「NPBは小さい頃から憧れている場所。NPBの一軍で野球がしたい」と、思いを口にする。 鹿児島県出身で、東京の強豪である国士舘高へ進学すると、1年秋から中堅のレギュラーを獲得した。2年秋には三塁手、3年には遊撃手と、さまざまな守備位置を経験しつつ、高校通算22本塁打の強打でアピールするも、プロの世界には一歩及ばなかった。 卒業後はBCリーグ・栃木GBへ進み、3年目となる2024年シーズンを過ごした。2023年は捕手にも挑戦したが、今季は遊撃手一本で臨んだ。 今季のハイライトシーンは「開催地枠」として出場した、日本独立リーググランドチャンピオンシップでの大暴れだ。1回戦の石狩レッドフェニックス戦では右中間、左翼、右翼と3本の本塁打を打ち分ると、翌日の準決勝・北九州下関フェニックス戦では、延長10回に試合を決める2点二塁打を放ち、連夜のヒーローに輝いた。 今季はリーグ3位の打率.355、同6位の9本塁打をマークし、「キャリアハイが出せて、今までやってきたことを全て出せたシーズンになった」と充実のシーズンを振り返るも、「走攻守にまだまだ課題があり、1つひとつ潰していきたい」と、今後のレベルアップも誓う。3年越しの指名を待つ薩摩隼人に注目だ。
アスリートマガジン編集部