お座りぬいぐるみをディスプレイできる「ぬいバ」が話題に…大阪発の推し活グッズ、オタ心に刺さるのはなぜ?
アクリルスタンドやぬいぐるみ、缶バッジなど、令和の現代、キャラクターグッズの形態は実にさまざま。グッズが多様化するにつれ、大切な「推し」のグッズを綺麗に保管し、かつ可愛く飾りたい! と願うのは、推し活をする人にとっての共通の思いではないだろうか。 【写真】反響が多かった「リングデッキ」シリーズ そんななか、オタクたちから注目を集めているのが大阪のメーカー「ホークアイ」(大阪市旭区)のブランド「プレデコ」による推し活グッズだ。外付けタイプの「痛バッグ」や、ぬいぐるみ2体を仲良く収納できる「ぬいバ(ぬいぐるみバッグ)」など、ほかにはないグッズがSNSや口コミで話題に。細かな部分にこだわったグッズはどうやって生まれているのか。同社の開発担当・塩見さんに話を訊いてみた。 ■ 開発担当者の「欲しい!」が原動力に ──さっそくなのですが、「プレデコ」って一体どういった意味なんでしょう? みなさまの「飾りたい」「収納したい」という思いがこもった「ディスプレイ」を「デコレーション」したいという意味をこめ、「プレデコ」と名付けました。 ──だからこそ「収納」と「飾る」を兼ねた商品が多いんですね。楽天のショップを拝見すると、推し活グッズがかなり豊富ですが、こういったグッズは現在何点あるのでしょうか。 ショップに登録している販売中の商品数は45点です。カードやチケット、シールなどの薄く小さい物の収納からぬいぐるみバッグといった大きなものまで取り扱っています。 ──推し活グッズだけでそんなに種類があるとは。「ホークアイ」はもともと、プラスチックの加工品などを扱う企業ということですが、まったく系統が違う「プレデコ」はどうやって始まったのですか? 弊社では、2008年よりネットショップとして「ホークアイ楽天市場店」を運営しています。こちらは腕章・ネームタグなどが主流ということでターゲット層が異なりますし、推し活グッズを取り扱うということで、別店舗である方が商品を見つけてもらいやすいのではないか・・・という理由で、店舗名と商品を新たにし、「プレデコ」として2021年4月にオープンしました。 ──なるほど。では「プレデコ」のなかでも特に反響が多かった商品があれば教えてください。 カードゲームで使うカードを、リフィルで保管したまま使用できる「リングデッキ」シリーズは反響が多かったグッズのひとつですね。当時、バーコード読み取り型アーケードゲームをプレイしていた際、「あったら便利だな」と感じたことから企画しました。 販売を開始すると、お客さまが実際に現場でお使いいただき、それをご覧になった方がさらに購入して・・・という口コミ形式でつながり、結果としてたくさんの方に購入していただきました。ショップへのコメントも多く、「使いやすい」と弊社に直接お電話で感謝を伝えてくださった方もいらっしゃいました。