広島、“崖っぷち”から希望つなぐ1勝 ミリング監督「選手たちに毎試合驚かされている」11点差から逆転勝利
◆プロバスケットボール男子 ▽Bリーグ 日本生命チャンピオンシップ(CS)決勝 第2戦 広島72―63琉球 (26日、横浜アリーナ) 史上初の西地区同士の決勝は2戦先勝方式の第2戦が行われ、第1戦を落とした崖っぷちの広島が、前回王者の琉球に72―63で勝ち、1勝1敗のタイに持ち込んだ。琉球は連勝で史上2チーム目の連覇を決められず。28日に行われる第3戦で勝者が決まる。 広島は第3クオーター(Q)に最大11点のリードを奪われるも、残り6分40秒のエバンスの3ポイント(3P)を皮切りに、14得点を連続で奪って一気に逆転。1点リードで迎えた最終第4Qは、序盤に3Pを立て続けに沈め、最後まで逃げ切った。 カイル・ミリング監督は「タフな戦いだった。リズムが出だしから作れたので、しっかり40分間、続けられた。今日しっかり自信をもってプレーできた。それが素晴らしかった」と振り返った。 広島はレギュラーシーズン西地区3位から、ワイルドカードでCSに出場。主力の司令塔・寺嶋良が右足負傷で離脱と苦しい状況の中、準々決勝で中地区1位・三遠、準決勝で西1位・名古屋Dに勝ち、連続“下克上”で初の決勝まで勝ち上がってきた。「寺嶋がけがでアウトになったとき、周りから『今年の広島はちょっと難しいかもしれない』と声が挙がっていた。でも、一人一人の気持ちでCSにも出場でき、中と西の王者を倒してきた。まだそれでも周りでは『琉球さんにスイープされるだろう』って声も挙がっている中、互角な戦いをしてる。選手たちの成長、気持ちに毎試合毎試合驚かされている」と指揮官。最後の第3戦で「私たちの力を証明できるようにしたい」と意気込んだ。
報知新聞社