慶大出身コンビ・令和ロマン『M-1』で見せた優勝までの“傾向と対策”泥臭さなしの連覇に視聴者思わず“嫉妬”
12月22日におこなわれた『M-1グランプリ2024』(朝日放送テレビ制作、テレビ朝日系)では、前年度の優勝コンビである「令和ロマン」が、大会史上初となる2連覇を成しとげた。 【写真あり】道端で先輩に囲まれる「令和ロマン」 令和ロマンは、2023年大会では不利といわれるトップバッターで登場しながら、最終決戦に進出。それで終わらず、結成5年での優勝を達成した。 今回も、まさかのトップバッターで登場するも、ファーストラウンドでは850点の高得点を記録。「バッテリィズ」に続く2位で最終決戦に進出すると、審査員9名中5票を獲得し、優勝を果たした。 「今回、861点を獲得して、1位で決勝進出を果たしたバッテリィズは、ボケのエースの天然な“アホっぷり”が大ウケしていました。ただバッテリィズが、1本めと最終決戦で同じタイプのネタを披露したのに対し、令和ロマンは、1本めはオーソドックスな“しゃべくり漫才”、2本めは“漫才コント”と、毛色の違うネタをぶつけてきました。もともとネタの引き出しが多い令和ロマンだからこそ、できる芸当だといえます」(放送作家) 2023年大会の後は、ツッコミの松井ケムリのお金持ちキャラもさることながら、ボケの髙比良くるまの“分析力”も大きな話題となった。今大会の直前には、著書『漫才過剰考察』(辰巳出版)も出版したほどだ。 令和ロマンの2人の出会いは慶應義塾大学。ともに一般受験を経て、難関大学に合格している。 ただ、受験勉強のように笑いを分析し“攻略”してゆく姿勢には、X上で《1年間かけて分析・準備した「今年のM1攻略法を試してる」感》《審査員が評価するポイントを対策する受験のようなゲームになってしまった》《分析力と本番での強さがM-1をハックした!って感じだった》という、嫉妬に似たような感想も聞かれていた。 「これまで、“苦労人”による感動的な優勝劇が何度もあった『M-1』ゆえに、視聴者のなかには、泥臭い王者誕生を望んでいる人も多いはず。しかも史上初の連覇とあって、圧倒的な力を見せつけた“王者”に複雑な気持ちが向いているのでしょう」(芸能記者) とはいえ、どんなに分析を重ねても日本一になるのは、たやすいことではない。