卓球・石川佳純「もう練習行かなくていい」引退に率直な思い “ゾーン”に入った大一番とは
引退会見に報道陣約200人が集まった卓球の石川佳純さん。中国語での回答も話題になった会見の直後、日本テレビが石川さんを単独インタビューし、引退の率直な思いや、思い出に残る試合について伺いました。 【動画】石川佳純さん 流ちょうな中国語で回答
石川「朝起きた時に、もう練習に行かなくて良いんだって思ったら、すごく『あっ、卓球やめたんだな』と実感します」 ――それは「行かなくていいんだ」なんですか? 石川「そりゃそうですよ、行きたくないですね笑。練習しないんだと思うと、すごく気楽な朝を迎えています」
■最年少代表・・・緊張からか寝坊も
7歳から始まった石川さんの卓球生活。14歳、史上最年少で初の日本代表入りした当時のことを振り返ると。 石川「寝癖がついているんですよ、常に」 また「先輩方と一緒に練習できるということで、まずそれだけで緊張して毎日寝坊しちゃったんですよ。目覚ましを5~6個かけて、それでも起きられなくて、先輩に起こしてもらったりしていて」と、失敗エピソードも明かしました。
■大一番で“ゾーン”
石川選手に、現役時代で一番思い出に残っている試合について尋ねると、ロンドン五輪を挙げ「初めてオリンピックのメダルに挑戦した試合で、結果的に銀メダルが取れて、すごく思い出深い試合です」と話します。 2012年のロンドン五輪。勝てばメダルが確定する女子団体・準決勝のシンガポール戦。 このときの調子について「ダブルスの時に初めて“ゾーン”に入った。打ったら何でも入るみたいに調子が良かった。それは今でも覚えています」と振り返りました。 シングルスでは福原愛さん、石川さんがそれぞれ1勝を挙げ、決勝進出に王手をかけた3戦目のダブルス。 この試合、石川選手は相手のネットインにしっかり対応したり、強烈なバックハンド決めたりするなど、本人も「卓球人生の中でもトップ3に入る絶好調だった」と語るほどのプレーを見せます。
――それが五輪のメダルを決める大一番に出た? 石川「大一番に(ゾーンが)来たので、ヨッシャーみたいな感じで。いける!みたいな、このまま何も考えずにいける!ゾーンをキープしたまま、3ゲーム戦えました。大一番で絶好調ってなかなかないので、すごくラッキーでした」 最後の得点も、石川さんのコースをついたサーブレシーブで決め勝利。日本卓球史上初のメダルを確定させました。