T2、佐川急便、セイノーHDが提携して自動運転レベル4を見据えた実証実験開始
実際に荷物をトラックに載せて高速道路を走行
佐川急便とセイノーホールディングスは、現在社会問題となっているトラックドライバーの労働時間見直しに伴って輸送能力が低下する、いわゆる2024年問題に対して様々な施策を講じてきた。 その一環として自動運転トラックを開発しているT2と協力し、2027年には自動運転レベル4のトラックを活用した幹線輸送の実現を目標に掲げている。 2024年6月には、T2が新東名高速道路の駿河湾沼津SA~浜松SA間の116kmを、およそ90分間にわたりドライバーが一切関与せずに連続走行する実証実験(ドライバーが同乗するレベル2)に成功しており、今回の実証はそれをさらに範囲を拡大させて行う、ということだ。 佐川急便とセイノーホールディングスの荷物を自動運転トラックで輸送することにより、将来の事業化に向けた知見の獲得や改善点の洗い出しが行われるという。さらに、この実証実験をきっかけに自動運転トラックでの幹線輸送実現に向けた協議会の設立も検討しているそうなので、今後の展開にも注目だ。 【実証実験の詳細】 期間:2024年10月~2025年6月 場所:東京~大阪間の東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸道、名神高速道路、新名神高速道路、京滋バイパス 参加企業:T2、佐川急便、セイノーホールディングス 実証内容:トラックレベル4自動運転に向けた高速道路上での自動運転、貨物を積載した幹線輸送における自動運転の路線検証(ドライバー乗車の上、レベル2相当で実施)