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報道陣の質問に答える佐々木さん（中央）ら＝10日午前10時40分、宇都宮市材木町

被告が運転していた乗用車（左）と佐々木さんが乗っていたオートバイ＝２月15日、宇都宮南署

　宇都宮市の新4号国道で2023年2月、オートバイの男性が時速160キロ超とされる乗用車に追突され死亡した事故で、宇都宮地検は10日、起訴罪名を自動車運転処罰法違反の過失致死罪から、より法定刑の重い同法の危険運転致死罪に訴因変更請求したことを遺族に伝えた。地検を訪問した遺族らが同日、報道陣に明らかにした。 　事故は23年2月14日午後9時35分ごろ、宇都宮市下栗町の新4号国道で発生した。佐々木一匡（ささきかずただ）さん=当時（63）=のオートバイに乗用車が追突。佐々木さんは全身を強く打ち、約1時間後に死亡した。乗用車を運転していた被告の男（21）は事故直前、時速160キロ超で走行していたとされる。 　宇都宮地検は同年3月、同法違反の過失致死罪で男を起訴。同年4月に宇都宮地裁で初公判が開かれ、被告は起訴内容を認めた。その後、第2回公判は開かれていない。 　危険運転致死罪が適用されないことに疑問を持った佐々木さんの妻多恵子（たえこ）さんらが同年6月、同罪の適用を求め、署名活動を始めた。宇都宮市内や東京都内、オンラインなどで署名を集め、今月10日までに計7万6千人を超える署名を地検に提出した。