虎のソナタ いつもと違う甲子園の外と中 「コロワガーデン」新設に平仮名のスコアボード
(セ・リーグ、阪神2-8ヤクルト、4回戦、2勝2敗、26日、甲子園)良い子のみなさん、真似をしたらいけませんよ! そうつぶやいてしまうほど、昨夜の甲子園のスタンドはちょっと荒れていた。 【写真】打球が直撃し、バラバラになった「張り子の虎」 四回無死満塁。先発・青柳が投手・小川にまさかの押し出し。 「コラッ、何やっとんねん、青柳!」 叫ぶオジサンたち。 木浪がまさかの失策を重ねた。 「どうなっとんねん、木浪!」 名手とは言わないが、よく頑張って守ってきたショートのレギュラーの異変に、別のオジサンたちも声を上げざるを得なかった。連勝はいつかストップするものだが、最悪の止まり方だ。 ゴールデンウイーク突入直前のナイター。この時期の甲子園恒例「こどもまつり」のスタートの日だった。球場内はちょっとした「変化」が。 来場したちびっ子に「KIDSユニホーム」をプレゼント。大型ビジョンもすっかりおなじみとなった、選手名を平仮名で表記。 「ちかもと」 「もりした」 「おおやま」 「さとうて」 子供向けの親切なスコアボード。ただ、最近の子供は、姓の漢字くらいは読めると思うけれど。というか、逆に平仮名ばかりは読みにくかったりする。あくまで個人的意見。「さとうて」も「さとてる」のほうがなじみやすいと思う。 虎ソナの意見は無視していただいて結構だが、ちびっ子たちの一生の思い出になってくれれば…という試合で、ミスミスミスは残念すぎる。 最近では珍しい、ヤジが飛び交う甲子園を、子供たちはどんな気分で見ていただろう。 大きなったら、ヤジってみたい?! それはダメですよ。 5年前のゴールデンウイーク真っただ中の5月5日。あの日も「こどもまつり」だった。ルーキー木浪は、2失策にタイムリー野選も。昨夜と同じぐらい大荒れの守備をしてしまった。でも、その試合で木浪は意地のタイムリーを放つ。バットではね返した。不屈の闘志は「新人ながら大したヤツ」と思ったもんだ。 昨夜は〝やられっぱなし〟。取り返すチャンスは山ほどある。木浪の反攻を楽しみに待ちたい。