【特集】いってらっしゃい、ミゾレ!日本初の人工哺育で育ったワモンアザラシ 人の手で命が繋がれた人気ものが、水族館の未来を繋ぐため新たな地へ…生まれてから出発までの日々
そんなミゾレも、2歳に。将来に向けて、パートナーを見つける年齢が近づいてきました。 (竹内さん) 「『おたる水族館』へ、引っ越しが決まりました。そこでうまく繁殖をしてくれれば、今後、ワモンアザラシの国内での展示を支えていく重要な役割を果たしてくれるのかなと思います」
国内でワモンアザラシが展示されている場所は、わずか4か所で、その数も10頭ほど。水族館同士で協力し、繁殖に取り組むことで、持続的な飼育や生態系を守るための研究を進めることができます。 (竹内さん) 「何かのきっかけで、すぐに国内で展示ができなくなってしまう状態にもなりかねないので、本当にこれが『大きな一歩』になってくれたらと思います」
いってらっしゃい、ミゾレ!未来への期待を背負って、いざ旅立ちのとき
28日、朝。旅立ちのときがやってきました。木箱に入れられて、台車で運ばれるミゾレは、箱の中から掘ったり隙間から鼻を出したりと、生まれて初めての「海遊館の外の世界」に落ち着かない様子です。竹内さんが、「大丈夫、大丈夫」と優しく声をかけます。 (竹内さん) 「やっぱり、ちょっと落ち着きがない感じがしています。このあと落ち着いてくれたら良いんですけど」
(飼育員) 「ミゾレ~」 飼育員に名前を呼ばれると、徐々に落ち着きを取り戻しました。職員だけでなくファンも駆けつけ、いよいよ出発の時を迎えました。 (ミゾレのファン) 「寂しいです」 「小樽に行きます」 「私も行きます」
人の手で命が繋がれた『ミゾレ』。水族館の未来を繋ぐための期待を背負った、新たな地での生活が始まります。 (「かんさい情報ネットten.」2023年11月28日放送)
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