ワークマンの大ヒット商品「リペアテック洗えるフュージョンダウンフーディー」の秘密を開発担当者に徹底取材
デザインも秀逸な「フュージョンダウンフーディー」
山田: 僕がアンバサダーに就任する前からずっとお願いしていたのが「デザインをシンプルにして欲しい」ということです。以前のワークマン製品は、ブランドロゴが目立つ場所に大きく入っていたり、ステッチが派手な色だったりと、カジュアルウェアとしては着づらいものがほとんどでした。ところが、「フュージョンダウンフーディー」からはそういった機能性とは無関係のデザインが全て削ぎ落とされています。
山田: 他のワークマン製品ではよくある、リフレクタープリントのロゴすらないので、普段着にもたいへん合わせやすくなっていることが素晴らしいと思っています。さらに、丈とシルエットのバランスが良く、スポーティにもアウトドアにも、普通のカジュアルな服にもマッチしますし、スーツの上から羽織っても違和感がない、汎用性の高いデザインに仕上がっていると思います。
川田: ロゴがないのはいいですよね。もしロゴが入っていたら、自分も着ていないかもしれません(笑)。 現場やアウトドア、街中までさまざまなシーンで、たくさんの方にご愛用いただいている「フュージョンダウンフーディー」は、ワークマンの冬を代表するアイテムになっています。暖かくて、軽くて、安い。完璧な商品だと思います。
これからの「フュージョンダウンフーディー」
山田: 2024年秋冬以降、「フュージョンダウンフーディー」に盛り込みたいと考えているアイディアはありますか? 個人的にはダウンジャケットを着ていると電車の中やお店の中などでは暑くなってしまうので、体温調節ができるよう、ベンチレーションがあるとうれしいです。 川田: 実は、生地の厚みやディテールの調整など、細かい部分のアップデートを毎年続けています。2024年秋冬については、現時点ではまだ具体的な企画はスタートしておらず、社員の意見を集めている段階なのですが、やはり防寒アウターですので、「もっと暖かく」。そして「もっと軽く」。あと、収納力も高められるといいですね。生地はもう少しマットな雰囲気にしてもいいかもしれませんし、ステッチの間隔を変えてみてもいいかもしれません。