やぐらを囲み歌い踊る 福島県楢葉町の「ならは百年祭」にぎわう
100年後に受け継がれる祭りを目指した福島県楢葉町の「ならは百年祭」は18日、町内の笑ふるタウンならはで開かれた。台風の接近に伴い、開催を1日延期したが、多くの来場者でにぎわった。フィナーレを飾った「ならは百年踊り」では子どもから大人まで入り乱れてやぐらを囲み、歌って踊って輪を広げた。 地元有志らでつくる「ならは百年祭をつくる会」の主催で3回目を迎えた。地産品や屋台料理、キッチンカーの出店のほか、各種イベントでにぎわった。 お菓子で作ったものやギリシャ風のこどもみこしが会場を練り歩いた。「やぐら踊り」では町内各地で盆踊りを継承するメンバーらが集結しておはやしを奏でた。94歳の誕生日を同日に迎えた大道芸人ギリヤーク尼ケ崎さんとシンガー・ソングライタータテタカコさんがゲストパフォーマンスで会場を盛り上げた。 最後にはこの地に生きる誇りと感謝を込めて、関係者も来場者も早いリズムに乗って踊り回る「ならは百年踊り」と地面を踏みしめる「地固締め」で締めくくった。会長を務めた町内の横須賀直生さんは「台風の影響もありながら、多くの人と楽しい一日を共有できてありがたい。また来年も集まろう」とやぐらから呼びかけた。