両陛下が大分入り 漁業関連行事、稚魚放流も 10日まで滞在
天皇、皇后両陛下は9日、「第43回全国豊かな海づくり大会」のため、羽田空港から特別機で大分県に入られた。大分空港(国東市)で佐藤樹一郎知事らの出迎えを受けた。10日まで滞在する。 両陛下が出向く恒例の地方行事は四つあり、今年は「海づくり大会」で最後となる。 9日は国東市にある県種苗生産施設を見学する。稚魚を育てる施設で、栽培漁業の現場で活躍する人々から説明を受ける。10日は大分市内で漁業関係者が集う大会式典に出席し、別府市の港でマコガレイとマダイの稚魚を放流する。 大分県では1981(昭和56)年に第1回大会が鶴見町(現在の佐伯市)で開かれ、皇太子ご夫妻だった上皇ご夫妻が出席した。今大会では、第1回当時に会場だった場所と今回の両陛下の放流会場を中継で結ぶという。佐伯市内の会場では、地元の小学生たちが両陛下の放流と同時に稚魚を放流する予定。 両陛下の大分訪問は、皇太子ご夫妻時代の2018年10月に「国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭」に出席して以来6年ぶり。令和以降では20年11月、敬老の日にちなみ、豊後大野市の高齢者とオンラインで交流している。【山田奈緒】