白樺湖、霧の中の紅葉 長野県茅野市郊外
長野県茅野市郊外の白樺湖周辺で紅葉が始まっている。市街地から伸びる大門街道沿いの木々も黄やオレンジ、赤色が増え、湖周の山肌は雑木が錦織りなす光景をつくる。30日の午前中はガスがかかり、蓼科山の眺望は望めなかったが、白い靄の中に紅葉が見え隠れする幻想的な光景が広がった。 湖周にはジョギングロード(遊歩道)が整備され、サイクリングや散歩をしながら紅葉を楽しむ家族連れも。湖の西側にある白樺湖観光センター横の2本のカエデは、1本は真っ赤になり、もう1本はほぼ緑のままという珍しい品種。神奈川県から義妹と訪れた原村出身の女性(62)は「石垣島旅行が台風で中止となり蓼科泊に。久しぶりの白樺湖で素敵な紅葉を見られてうれしい」と話していた。 カフェ・土産物店「白樺のほとり」では、大きな窓越しに2本のカエデが広がり、晴れると湖から蓼科山まで楽しめる撮影スポットにもなっている。「今年の紅葉は例年より遅く、冬はもうすぐ。短い秋を楽しんで」としている。