砂漠緑地化の自由研究で全国一位の小学生 医師中村哲さんの存在が刺激に エンジニアになりたい理由とは
夏休みの自由研究の全国コンクールで大分県国東市の小学生が1位に選ばれました。研究テーマは砂漠の緑地化。快挙を成し遂げた背景を取材しました。 【写真を見る】砂漠緑地化の自由研究で全国一位の小学生 医師中村哲さんの存在が刺激に エンジニアになりたい理由とは 週1回オンラインで受講している科学講座。国東市の小学2年生のまろくんは科学が大好きで夏休みの自由研究、砂漠緑地化プロジェクトを全国コンクールに応募し、小学校低学年の部で1位の、優秀賞に輝きました。 (まろくん)「まさかと思ってとってもうれしくなりました。偽物の砂漠を作ろうと思って写真とかグラフで説明している」 ■海外でインフラ整備にも尽力した医師 中村哲さんの存在が刺激に まろくんはアフガニスタンの貧しい人々を救った医師、中村哲さんを知り、砂漠の緑地化に興味を持ちました。実験に使うのはすべて身近なもの。 妹が使っていた紙おむつの保水機能に着目し砂漠を真似た吸水性樹脂入りの「レプリカ砂漠」を制作。試行錯誤を重ねながら、植物が育ちやすい環境を調べました。 (まろくん)「最初は失敗した。いつも水をあげてたから砂でもぐんぐん育ってこれでは砂漠じゃないよってなって失敗。レプリカ砂漠になった」 研究を支えたのは大分県別府市でこども向けの科学教室を営む「うちらぼ」代表の加世田国与士さんです。まろくんの興味を引き出し支えてきました。オンライン受講のまろくんとはこの日初めて対面しました。 (加世田さん)「日々の生活の中で頭を整理してまとめることを繰り返してしてきましたので、作品に出来たら達成感が出来てそれを持って自信になればいいな」 温かく熱心な家族のサポートも欠かせません。講座の後お母さんが毎回一緒に発想を膨らませて学んだことをまとめました。 ■使命は「地球を救うこと」 (母親)「何で何でって言う知りたがり屋さんという感じでした。自分が子どもの頃したかったことを一緒に体験させてもらっている。ずっと楽しませてほしいなというのがありますね」 自分の使命は「地球を救うこと」という、まろくんに将来の夢を聞きました。
(まろくん)「科学も好きだけどエンジニアにもなってみたいから、地球を救う科学、エンジニアにしようってなった。ちょっと忙しくなりそうだな」 まろくんが大切にしているのは納得がいくまで考え実験で確かめること。日々の積み重ねが大きな飛躍に繋がる日が来るかもしれません。
大分放送