沖縄県議選 米軍那覇軍港の浦添移設の是非が争点に 賛成・反対の理由と思いは【浦添市区】
今月16日に投開票される沖縄県議会議員選挙で争点の1つとなっている那覇軍港の浦添西海岸への移設問題。浦添市区では候補者の賛否も割れるなか、賛成・反対、それぞれの立場の人たちにその理由と思いを聞きました。 【写真を見る】沖縄県議選 米軍那覇軍港の浦添移設の是非が争点に 賛成・反対の理由と思いは【浦添市区】 平田俊一記者 「浦添市の西側に広がる遠浅の海岸。この一部を埋め立てる那覇軍港の移設計画が、今回の県議選でも大きな争点の1つとなっています」 ▽浦添市民 「私はできれば、自然のものを生かしてあげたいなと」 「難しいですよね。(賛成・反対)どっちの意見もわかるので、どこをとるかだとは思うんですけど」 「きれいなので、やっぱり埋め立てるのは、言われてみるともったいないなとは思いますね。(埋め立てと環境保護)どっちをとるかということになってくるとは思うんですけど」 前回の県議会議員選挙では、定数を超える立候補者がおらず、無投票となった浦添市区。今回は4つの議席を6人で争います。候補者の那覇軍港の浦添市への移設計画に対する賛否は2つに割れています。 浦添市では選挙の度に大きな争点の1つとして浮上する那覇軍港の移設計画。 那覇軍港を浦添市の西海岸に移設するとともに那覇港浦添ふ頭を拡張し、人工ビーチなども整備する計画で、おととし、国と県・那覇市・浦添市の4者で計画に合意し現在は環境影響評価が進められています。 宜保成幸浦添市長(当時) 「とにかく移設に対してはどういう条件であれ断固反対であると」 那覇軍港の返還合意からことしで実に50年。浦添市が移設先として選ばれたのはおよそ30年前の1995年でした。それ以降、時々の市長が移設反対や受け入れを表明し、今の松本市長は移設を容認する立場です。 数少ない手つかずの海岸を守ろうと、複数の市民団体が計画の見直しを求める署名活動などを展開しています。 美ら海を未来に残したいうちなーんちゅの会・大山盛嗣さん 「一番問題だと思うのは、ほとんどの人が、ここが埋め立てられるということを知らないという事実があります。そもそもこの埋め立てというのが軍港ありきということをですね、知ったんですが、今、那覇軍港自体がどれくらい使われているのかも、どういう軍事的な必要性があるかそういったこともほとんどの人が把握されていないまま、単に決まっているからと言って浦添に移そうとしているんですね」