サムスンがまさかの「王座陥落」で、韓国経済も没落へ…新技術開発に遅れを取った「ヤバい事情」
韓国経済の主役が変わる
今年の年初以降、韓国の株式市場で最大の時価総額を誇るサムスン電子と、第2位のSKハイニックスの2社の明暗が分かれている。一部の専門家からは、「韓国経済の主役が変わりつつある」との指摘も出ている。 【写真】韓国・文在寅、まさかの「白髪のひげ面ショット」を披露…! サムスン電子の株価が3.8%下落した一方、SKハイニックスは20.8%上昇した。両社の株価動向に大きな影響を与えたのは、世界経済の環境変化に対する動き、特にAIへの対応力の差といえるだろう。 SKハイニックスは、AIのディープラーニング(深層学習)に必要な広帯域幅メモリー(HBM)チップを競合他社に先駆けて投入し高いシェアを獲得した。 一方、サムスン電子はスマホ需要の飽和、それによるメモリー半導体事業の回復の遅れ、デジタル家電分野で中国企業の追い上げなどによって業績不透明感が高まった。 今後、韓国経済の成長にとって、SKハイニックスの成長は一段と重要になるだろう。
SKハイニックスが開発したもの
重要なポイントは、サムスン電子の業績の推移だ。同社の収益力が低下すると、韓国経済全体に無視できないマイナスの影響が及ぶ。多くの事業ポートフォリオを抱えるサムスン電子が、次世代メモリの製造技術を強化し、高いシェアを獲得することは容易ではないだろう。 サムスンの業績に対する懸念は、足許のウォン安の一因と考えられる。 2022年11月、米オープンAIが生成AI“チャットGPT”を公開した。韓国主要企業のなかで、SKハイニックスは迅速にAI成長に対応。2013年、SKハイニックスは世界初といわれるHBM(High Bandwidth Memory)を開発した。 それ以降、積層技術を強化しデータ処理能力を高め、エヌビディアとの関係も強化してHBMの供給を増やした。 HBMはDRAMを積み重ねて、データ転送スピードを引き上げたメモリだ。それは効率的なAIの深層学習を支える。一般的なDRAMに比べ価格は6~7倍高いようだ。