新NISAにピッタリなREIT(不動産投資信託)って何? 5万円から始められて利回り5%超の優良銘柄がゴロゴロ!
日経平均は連日最高値を更新。その好調の裏で、地味ながら魅力を高めている投資先がある。その名もREIT(リート)。またの名を不動産投資信託。なんか難しそ~。そう思って敬遠するのはもったいない。堅実に不労所得を稼ぎ続けてくれる商品なんだって! 【表】梶井氏の基準を基にピックアップした銘柄 ■利益の9割が投資家に還元される! 年始から国内外で株の勢いが止まらない。日経平均は史上最高値の更新が目前。そして新NISAでは、近年絶好調の米国株を中心とする世界株式ファンドへ資金が猛然と流れ込んでいる。 そんな株ブームの傍らで、ひそかに好機が到来している金融商品がある。国内の賃貸不動産に分散投資する「J-REIT(リート)」だ。不動産の賃貸ビジネスを専門とする会社(厳密には投資法人)の株式にあたるもので、58法人のJ-REITを株と同じように証券会社で買うことができる。 REIT(不動産投資信託)は米国をはじめ世界中で普及しており、2001年に日本で導入された際にJ-REITという通称が採用された。 このJ-REITが、専門家いわく「やや不合理な割安」になっており、買い時が来ているという。なんでも利回り4~5%、つまり100万円投資すれば1年で4万~5万円の分配金が得られるのに加え、長い目で見れば価格も上昇していくと予想されているのだ。 まずはJ-REITとは何か?という点から、元J-REITファンドマネジャーで投資教育者の梶井広行(ひろゆき)氏に解説してもらった。 「J-REITは不動産賃貸が専業で、不動産会社とは違います。不動産会社は例えば六本木ヒルズのような複合施設を開発したり、住宅地を開発して販売したりします。一方、J-REITは『スポンサー』と呼ばれる設立母体の支援を受けて、購入物件の家賃収入で運営されます」 J-REITのスポンサーには不動産会社や総合商社、鉄道会社、投資ファンド、金融機関などがある。これらが強力な後ろ盾となっているJ-REITは、立地や設備、入居企業などさまざまな面で非常にクオリティが高い賃貸物件を抱えているのだ。 「高品質な物件を管理しているということは、家賃収入のブレが小さいことを意味します。その上、J-REITの家賃は固定契約の物件も多く、賃料の更新はあっても2年や5年に1回なので、一般企業の業績のように毎年激しく上下するものではありません。 さらにJ-REITは利益の9割以上を投資家に分配することで、法人税を免除されています。これによって投資家の権利が強力に守られていることも大きなメリットです。 株の場合は業績の急変で配当が減ることもありえますから、保有するだけで得られる配当の安定性はJ-REITのほうがはるかに上だといえるでしょう」(梶井氏)