JPモルガンCEO、NY市は競争力維持せよ-他の都市も魅力増す
(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は23日、ニューヨークが「世界の金融の中心であることは明らか」としながらも、その地位を維持するには競争力を維持する必要があるとの考えを示した。
ダイモン氏はニューヨーク経済クラブで行った講演で「神から成功する権利を授かったと考える権利は誰にもないと思う」と指摘。「都市であれ、政府あれ、国であれ、人は間違った方向に進むことがある」と述べた。
20年前に自身がJPモルガンに入社した時には、ニューヨークの従業員は3万5000人と、テキサスの3倍以上だったと述べた。だが、現在ではテキサスで働く従業員の数がニューヨークを上回る。
「私が働き始めた頃は、大半の都市はそれほど魅力的ではなかった」とダイモン氏。だが「今ではどこも競争力を高めている」とし、ロンドン、シンガポール、香港、マイアミ、ナッシュビル、オースティンなどを例に挙げた。
米経済がソフトランディング(軟着陸)を実現できるかどうかについては「慎重な面もある」としながらも、たとえリセッション(景気後退)になっても米国の消費者は「良い状態にある」と述べた。
原題:New York Must Fight to Compete With Cities Worldwide, Dimon Says(抜粋)
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Hannah Levitt