吉田兄弟

国内外で精力的に公演を行なう津軽三味線デュオ・吉田兄弟。デビュー25周年を記念して47都道府県を「生音」で巡る全国ツアーを今年1月の東京公演からスタート。11月の静岡公演までほぼ1年かけて日本全国を巡っている彼らが、8月に開催される九州地区公演を前に今回のツアーの見どころなどについてコメントをくれた。 【画像】その他の写真 今回のツアータイトルは「-極生-」！なんとも勢いあるタイトルだ。25周年という事、そして新型コロナの影響でしばらくコンサート出来なかったという事から、何かスペシャルな事ができないか、と考えて思いついたタイトルだとか。津軽三味線の音の響きや素晴らしさ、そして日本そのものの魅力も届けたいという思いがこもっている。 「バンドツアーやマイクを使う公演はまた違う魅力があるんですが、今回はあえて使わずに日本の音の響き…揺れを感じてもらえるようにと思ってます。場所によっても音の響きが全然違いますし、お客様が入場されることで、また音が変わる。リハーサルは当然お客様のいない状態でチェックするんですけど、公演では全く別物になるっていう…。僕らにとっても日々緊張感ある、でもその分やりがいもあるとても特別な公演になってますね」(兄：吉田良一郎) 「お互いの音も聴こえないことがあるので、-極生- のときは、“ハの字”になってお互いが見えるように、聴こえるように座ったりと工夫もしてます(笑)」(弟：吉田健一) デビューから25年、彼らの楽曲『RISING』が「アサヒスーパードライ」のCMで起用されたり、全米ツアーやアメリカでのレコーディングなど様々な思い出がある。その経験の中で“津軽三味線”という日本の楽器で世界で勝負したいという思いがさらに強くなった気がしているとも語る。 今回の25周年ツアーは、そんな彼らのこれまでの軌跡、そしてこれからの展望が詰まった内容となっている。 「基本的にはオリジナル曲中心。でもやっぱり『じょんがら節』は外せません(笑)。このツアー、 1月から始まっているんですが、すでにセットリストの内容も3回くらいもう変えているんですよ。実際25年やってると曲数もそれなりにあるので、途中で『あの曲も久しぶりにやりたいね』とかなって。今回、『緒 ITOGUCHI』という25周年のアルバムを制作して今回会場限定で販売をしているので、そちらも楽しんで頂ければ嬉しいです」(吉田兄弟) 吉田兄弟 ＜福岡公演＞ 公演日程：8月3日(土) 会場：福岡国際会議場 メインホール ＜長崎公演＞ 公演日程：8月10日(土) 会場：アルカスSASEBO 中ホール ＜宮崎公演＞ 公演日程：8月12日(月・休) 会場：宮崎市清武文化会館 半九ホール