〈1.1大震災発生3カ月〉復興住宅の建設表明 内灘町長、液状化で住民説明会
内灘町は31日、地震による液状化が深刻な同町向粟崎・旭ケ丘、宮坂の両地区で復旧状況を報告する住民説明会を開いた。宮坂では、川口克則町長が被害の甚大な町北部で被災者向けの「復興住宅」を建設する方針を表明した。 向粟崎・旭ケ丘の説明会は向粟崎公民館で開かれ、約130人が参加。宮坂は宮坂公民館を会場に約140人が集まった。 町側は国土交通省の液状化に関する調査が3月末で完了すると報告。国、県と連携し、地区住民の意見を聞きながら復旧、復興に取り組む考えを強調した。 復興住宅について、川口町長は「町北部は高齢化率が高く、家を新たに建てるのが大変な人も多い。ぜひとも作って将来払い下げられるようにしたい」と述べた。 参加者からは「復旧のめどを明確に示すべき」「町への支援が手厚くなるよう国、県に要望してほしい」との声が上がった。 説明会は3月17日から被災した6地区で開かれ、今回で一回りした。今後も住民の意見を聞く場を設ける予定で、川口町長は終了後、「皆さんの思いをしっかり受け止め、復旧、復興につなげる」と話した。