「大スターなのに喜々としてマツケンサンバを歌って踊れる」 「松平 健」が半世紀にわたって活躍できる理由
令和7年の正月に“上様”が将軍職に復帰する――。 芸能生活50周年を迎えた松平健(71)が8代将軍・徳川吉宗を演じる「新・暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)が、最新スペシャルとして1月4日に放送される。 【写真をみる】約50年が経っても…やっぱりカッコイイ「松平健」 “上様”姿や“イケオジ”すぎるメガネ姿も ***
放送担当記者が解説する。 「テレビシリーズ『暴れん坊将軍』の第1回放送は昭和53年。主演の松平は23歳という若さでした。以来、平成14年までに12のシリーズが放送されたほか、20年には『テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル』が制作された。放送回数は延べ832回に達します」
「ずっと復活を熱望していた」
享保の改革で知られる将軍・吉宗は、江戸城内で“上様”と呼ばれた。本作は、折に触れ貧乏旗本の三男坊“新さん”に成り済まして庶民に溶け込み、日々江戸市中の悪を討つという勧善懲悪の時代劇で、1月の放送では還暦を迎えて世継ぎ問題に悩む吉宗が描かれる。 「同じ俳優が主演を務めたドラマでは、昭和41年から59年まで放送された大川橋蔵主演の『銭形平次』の最多記録888回に次ぐ。ドラマ史上に残る金字塔の一つといえるでしょう」 一躍、松平を時代劇スターに押し上げた番組の人気は根強く、これまで地上波やBSで繰り返し放送されてきた。現在もテレビ朝日が早朝に再放送している。 「17年ぶりの撮影は、映画『クローズZERO』『十三人の刺客』などで知られる三池崇史監督が指揮を取ります。松平も自身が世に出るきっかけとなった代表作だけに“ずっと復活を熱望していたので本当に感激しています”と手放しで大喜びしていますね」 舞台も人気で、今年7月には東京・中央区の明治座が多くのファンでにぎわった。 「おなじみの白馬に乗って登場するシーンが再現されるや、客席からは大歓声が。中高年だけでなく若い女性ファンの姿が数多く見られました」(明治座関係者) 時代劇の顔ともいうべき松平は、「草燃える」「元禄繚乱」「利家とまつ」「義経」「おんな城主 直虎』「鎌倉殿の13人」などに出演しており、NHK大河ドラマの常連として知られる。一方で、平成16年にはキンキラの和服姿で歌い踊る「マツケンサンバII」が大ヒット。NHK紅白歌合戦に初出場を果たしたほか、令和3年にも紅白に特別企画で登場し、派手なパフォーマンスで会場を沸かせた。 「NHKとは縁が深く、現在放送中のNHK朝ドラ『おむすび』では、橋本環奈が演じるヒロインの祖父役で出演中です」(放送担当記者)