＜日・楽22＞初回、一礼して下がる鍵谷（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハムー楽天（2024年9月25日　エスコン） 　日本ハムの鍵谷陽平投手（34）が25日、本拠エスコンFでの楽天戦で引退試合に臨んだ。 【写真】＜日・楽22＞初回、マウンドを降りた鍵谷を握手で出迎える新庄監督 　キャリア12年、通算420試合目のプロラスト登板で見事な投球を披露した。 　楽天先頭の小郷に初球から147キロ直球を投げ込むと球場から大歓声。2球目のフォークで二ゴロに打ち取った。続く小深田にも147キロの直球を投げ込むなど、フルカウントから最後も直球勝負。遊直で打ち取って有終の美を飾った。 　すると新庄監督が花束を持ってベンチから登場。新庄監督は鍵谷に花束贈呈して感謝の抱擁。花束を受け取った鍵谷は万感の表情でマウンドを降りて、ベンチで仲間たちと握手。最後は全方向に頭を下げてベンチに下がった。 　鍵谷は「ひとまず、抑えることができたことが一番」と安どの言葉を口にした。 　日本ハムでの登板は19年6月8日の阪神戦以来5年ぶり。昨季開場した地元・北海道のエスコンフィールドでは初登板なったが「エスコンフィールドのマウンドは、とても気持ち良かったです。久しぶりに戻ってきた僕を温かく迎えていただいたファイターズファン、監督、コーチ、選手、関係者の皆さんに心から感謝したいです。」と感謝した。 　最後に「野球人生を最高の形で終えることができました」とプロ12年のキャリアに悔いなしの引退登板となった。