6月20日よりスマホ向け大人気MOBA『Honor of Kings(王者栄耀)』がついに日本上陸!グローバル配信が発表されたオンラインブリーフィングレポート
2024年5月10日(金)、テンセントのグローバルゲームブランドであるLevel Infiniteがメディア向けに『Honor of Kings(オナー・オブ・キングス)』オンラインブリーフィングを実施。日本を含む世界の各地域にてグローバル展開することを発表しました。 【画像】中国発のスマホ向け人気MOBAがついに日本上陸! 『Honor of Kings』は、TiMi Studiosが開発を手がけるスマートフォン向けのMOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)。中国における名称『王者栄耀(おうじゃえいよう)』の名前でも知られています。中国のApp Storeランキングにて常に上位に居座り続けるほどの盛況ぶりで、現在でも熱の冷めないタイトルと言えるでしょう。 2015年から中国にてサービスが開始されて以来、今ではデイリーアクティブユーザー数が1億人を超える規模になりました。ゲームは現在、ブラジルにて先行配信されていますが、今回のブリーフィングでは、2024年6月20日にiOS/Androidを対象にグローバル配信されることが決定しました。 本稿ではオンラインブリーフィングの様子をお届けします。 ◆公平性を重視したゲームバランスでだからこそ愛されるMOBAに ブリーフィングには『Honor of Kings』チーフデザイナーのDean Huang氏、ローカライゼーションとナラティブデザイン、そしてパートナーシップ担当責任者のHenry Li氏、eスポーツ担当責任者のSyndra Feng氏らが登壇。ブリーフィングでは本タイトルがこれまで辿ってきた遍歴と『Honor of Kings』のゲーム性ついて、Dean氏から簡単な紹介から始まりました。 まず、本作はPCではなく「誰もがモバイル端末でMOBAの楽しさを体験できるようにする」ということを初期ビジョンに掲げていたことが語られました。その上で、開発当初はどのようにMOBAというジャンルをモバイルゲームに移植し、その楽しさを実現していくのかが最大の課題になっていたそうです。 現在、モバイル向けのMOBAとして圧倒的なアクティブユーザー数を誇る本作ですが、常にプレイヤーファーストな視点を持ち、ユーザーのニーズを考えて運営しているからこそ、ここまで支持されるタイトルに成長できたのだとDean氏は語りました。 具体的な例としては、全てのプレイヤーがゲームを等しく楽しめるよう、グラフィックとフレームレートの品質を落とすことなく、ゲームの初回ダウンロード容量を大幅に抑える工夫をしているとのこと。 今回のグローバル展開についてもその姿勢は変わらず、事前登録の期間限定イベントにおいては、全ヒーローを無料で入手できるように調整されます。現時点では105名もの個性豊かなヒーローが登場していますが、グローバルリリースの際にはそのうちの85名がプレイアブルキャラクターとして登場予定です。 残りのヒーローはアップデートにて順次追加予定となっています。それらの登場ヒーローにはそれぞれ専用のスキンも用意されており、過去には人気IPとのコラボスキンも登場していました。 そんな膨大な数のヒーローが登場する本作ですが、Dean氏はチーム間の攻防だけではなく、ヒーロー同士の相性もバトルに絡むのだと語りました。また、これらのヒーローたちが等しく活躍できる場を設けるために「5vs5」「3vs3」「1vs1」など、多彩なアーケードモードが準備されています。 そして、MOBAゲームとして「Pay to Win」にならないよう、ゲームバランスの配慮にも常に気を遣い、プレイヤーのフィードバックや対戦データに基づいた調整を定期的に実施。その際には、AIを用いたシミュレーションで、調整の影響を予測しているとのことでした。 ほかにも新規プレイヤーたちがゲームに慣れやすくなるよう、チュートリアルモードからオススメヒーローの紹介、各種ヒーローのスキルと能力を解説する動画コンテンツ、ソロプレイの練習モードなど、さまざまな施策を用意しているとDean氏は伝えました。 ◆ローカライズへの注力と『Honor of Kings』のコラボ実績 次は、ローカライズに携わるHenry氏から、ローカライズの話題へと移ります。『Honor of Kings』は、各国・各地域で展開するにあたり、最高峰のゲーム体験をプレイヤーがどこにいても提供できるよう、ローカライズに注力されています。 音声吹替を含む各国への言語対応と、地域ごとの専用サーバーに現地コミュニティ、さらには提供する国の文化に合ったコンテンツ展開を目指すとのこと。ただ、現時点で日本語音声の吹替については未定とされています(詳細は後述)。 オンラインブリーフィングでは、前項でも軽く触れたコラボレーションについても触れられました。楽曲制作に関わったミュージシャンにはハンス・ジマー氏、久石譲氏、DJ Alok氏といった面々が。IPコラボでは日本でも人気の高いSNK作品や「聖闘士星矢」「ハローキティ」といったものまで登場しました。 くわえて文化遺産、農業、エコロジーなど、社会的な取り組みについても関心を寄せ、パートナーシップを結んだ連携先とのコラボレーションで、『Honor of Kings』を活用した社会貢献にも力を入れているそうです。 ◆eスポーツシーンにおける将来について 『Honor of Kings』は、継続的なグローバルeスポーツ体制を構築し、アマチュアユーザーからプロプレイヤーまで、誰もが成長を実感できる環境づくりを目指すとしています。 eスポーツ担当責任者のSyndra氏によれば、今年2024年には1,500万ドルを投じて『Honor of Kings』の国際大会などを展開する見通しです。これらの予選については全ユーザーがゲーム内から参加できるようで、誰にでもチャンピオンリーグに参加するチャンスが与えられるとのことでした。 また、世界中のeスポーツチームと長期的なパートナーシップを結んだ上で、高水準なイベントの開催を通し、「eスポーツ」そのものを盛り上げる狙いもあるようです。今年の夏にはサウジアラビアで開催予定の「2024 Esports World Cup」にも参加を予定しており、『Honor of Kings』の盛り上がりに期待されます。 ◆メディア合同インタビュー 最後にメディア合同で行われたインタビューの模様をお届けします。 ──グローバルローンチということですが、リリース初期の段階で「日本向け」のイベント等の実施予定はあるでしょうか? Dean Huang:まず、6月20日には日本のIPコラボを予定しています。具体的な内容については、近日中に公開予定です。また、事前登録の段階から豊富なイベントと報酬を用意していますので、ぜひご参加していただければと思います。 ──2015年にはじめてローンチされてから、グローバル展開するまでには長い期間があったと思います。ユーザーエクスペリエンスの観点で、現行の競合MOBAタイトルとどういった差別化を図る予定でしょうか?また、ビジュアル面など、現代のゲームとしてふさわしいタイトルになるようなアップデートは考えていますか? Dean Huang:私たちは他社の競合タイトルよりも『Honor of Kings』こそがスマートフォンスマートフォン向けのMOBAとして最先端のゲームと信じております。なぜならスマートフォン向けMOBAの爽快感と戦略性を融合させt、もっとも完成したゲームになっていると考えているからです。 Henry Li:ビジュアル面に関してですが、『Honor of Kings』はこれまで継続的にアップデートを行なっているので、かなり現代的なゲームに近づいているのではないかと考えています。また、ヒーローのデザインやUI、スキンのデザインなど、常に現代的な表現を意識してアップデートしています。 今後グローバル展開していく過程では中国のみならず、さまざまな文化や背景を融合させて、表現や演出面を強化していきたいと考えています。 ──特別なコミュニティイベントや、コミュニティが集まれる場所を準備する予定はありますか?また、大学や高校などのeスポーツ部との連携は考えているのでしょうか? Syndra Feng:まず、高校や大学と連携したeスポーツについては積極的に考えており、日本を含むグローバルな国々で、何かしらまとめて行えないかと準備している段階です。私たちとしてもグローバルなシーンにおいて、日本チームの活躍を歓迎しています。 2026年には名古屋でeスポーツアジア大会が予定されていますが、『Honor of Kings』はこちらに合わせて積極的な取り組みに励んでいます。特別なコミュニティイベントやコミュニティが集まれる場所についても、現在取り組んでいる最中です。また、ユーザー主体で開催されるコミュニティイベントにつきましては、賞金という形でサポートできないかと考えておりますので、今後にご期待ください。 ──ブリーフィングの中で、日本語音声の吹替が現在未定とありましたが、やはりアニメコンテンツなどで声優の文化が根強い日本では、日本語音声も重要な要素と考えています。今後のアップデートで追加されたりなど、可能性には期待しても良いのでしょうか? Henry Li:『Honor of Kings』は、バージョンがグローバル版に統一されていますが、もちろん日本語音声の吹き替えも考えています。ただ、グローバル言語の数も多く、現在は優先順位を付けている最中です。リリース後は各地域のユーザーの声にも耳を傾け、どのスケジュール感で実装できそうかを、考慮していきたいと思います。ですので、ぜひご期待していただけると助かります。 我々も日本語音声の吹き替えは重要視していますので、今後のアップデートの中で優先順位を上げて実施していければと思います。 ◆配信日は2024年6月20日! 『Honor of Kings』は、今までeスポーツタイトルやMOBAゲームの知識に明るいユーザーにこそ認知されていたと思いますが、今回のグローバル展開によって日本国内のゲーマーたちに浸透していくことが大きく期待されます。 運営チームとしても今まで以上に、ユーザーの声をゲームにフィードバックしていく手腕が問われることでしょう。オンラインブリーフィングでは、そうした心意気を確かに感じることができました。 そんな注目の『Honor of Kings』は2024年6月20日にグローバルリリース予定されます。本日から事前登録もスタートしていますので、ぜひこのビッグウェーブに乗り遅れないようにしたいものですね。
インサイド そりす
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