ディズニーCEO、株主の信任得る-取締役選出でペルツ氏に勝利
(ブルームバーグ): 米ウォルト・ディズニーの株主は3日、ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)に大きな信任を与え、同社経営陣に異議を唱えてきたネルソン・ペルツ氏が提案した取締役候補の指名を拒否した。
ディズニー幹部は同日の株主総会で、同社が提案した取締役候補全員が選出されたと発表。ペルツ氏の盟友である元ディズニーの財務責任者ジェイ・ラズロ氏と、ペルツ氏とは別に独自の取締役を提案していたブラックウェルズ・キャピタルの候補者は退けられた。
今回の結果は、2022年11月にCEOに復帰したアイガー氏(73)にとって、明白な勝利となった。同氏は最近、フロリダ州当局との政治的な対立を解決し、後継者選びを監督する新しい取締役を迎え入れ、ストリーミング事業からすぐに利益を出すと約束することで、投資家の懸念に対処しようとしてきた。
ペルツ氏のトライアン・ファンド・マネジメントは35億ドル(約5300億円)余りのディズニー株を保有。株主還元の遅れやコーポレートガバナンス(企業統治)を不服とし、取締役会での発言権を得ようと取り組んでいる。
原題:Disney’s Iger Wins Proxy Vote Over Peltz With Board Election (2) (抜粋)
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Thomas Buckley, Crystal Tse