熊本３区は山鹿市、合志市、菊池郡市、阿蘇郡市、上益城郡が選挙区。３人が立候補しています。 【参政・新　植田 貴俊 候補（４０）】 「政治を自分の事として考えて参加すれば、政治は変えられる。世の中は良くしていけるんだということを我々大人が示してあげようじゃないか」 参政党・新人の植田 貴俊さんは、ことし３月まで７年間、熊本県職員として勤めていました。 １０月に入って出馬を表明した植田さん。課題の知名度不足を解消すべく、各地で遊説を重ね、党が公約として掲げる「食の安全の確保」や「投票権を１６歳以上とし、若者の政治参加を促すこと」などを訴えます。 【参政・新　植田 貴俊 候補（４０）】 「選挙が始まった当初と後半で、浸透の具合が違ってきていると感じる。新しい保守政党を期待されていたのかなと。そこに参政党が一定の受け皿になっているのではないかと感じる」 また、３区の課題について、ＴＳＭＣの菊陽町への進出をきっかけに「半導体産業と農業のバランスが崩れている」と指摘する植田さん。 第３工場の誘致について「一度、立ち止まって考えるべきだ」と主張します。 【自民・前坂本哲志候補（７３）】 「経済をうまく回すこと。農産物について自分たちで価格をつくれるようにすること。ＴＳＭＣをしっかりいい方向に結び付けること。そして、なによりも政治とカネの問題を身ぎれいにすること。こういったことをこれからやっていく」 現在、自民党の国対委員長を務める前職の坂本哲志さん。公明党のほか農政連など各種団体からの推薦を受け、８回目の当選を目指します。 選挙戦中盤は、半導体関連企業の集積が進む合志市や菊陽町などを遊説。自治体のトップや党所属の国会議員らと共に必勝を誓いました。 【自民・前　坂本 哲志 候補（７３）】 「全国的には都市部がかなり厳しい。自民党本部の選対会議をやったが、危機感を持っている」 盤石な選挙戦を展開する一方で、裏金問題をめぐる自民党への逆風に苦しむ他県の公認候補を応援するため、選挙区を離れることも。 その間は党所属の県議や晶江 夫人が遊説を行い、本人不在の選挙戦を支えます。 坂本さんは前の岸田内閣で農水大臣を務めた実績をアピールするとともに、「物価高を上回る経済対策を行い地場産業を支援すること」などを訴えています。 【自民・前　坂本 哲志 候補（７３）】 「後半になればなるほど厳しさを肌身に染みて感じている。しっかりと最後まで皆さんに自公連立を訴えて頑張りたい」 【社民・新　橋村 りか 候補（５２）】 「戦争の準備をすることが命を守ることだと本当に考えているのか。一体、この国はどこを向いているのか。誰の方を向いているのか。もう一度、この国を私たちで取り戻しませんか」 社民党・新人の橋村 りかさんは一部の県内野党による『統一候補』で、連合熊本からの『支持』を受け選挙戦に臨んでいます。 【社民党　福島 瑞穂 党首】 「全世代包括型支援、誰一人、取り残さない。それをやれるのは橋村 りか、橋村 りかです」 ２３日は、社民党の福島 瑞穂 党首がこの選挙戦、２度目の熊本入り。 「軍拡大増税反対」など党の政策を訴えるとともに、橋村さんへの支持を呼びかけました。 【社民党　福島 瑞穂 党首】 「苦労や大変なことがあっても乗り越えて頑張っている女性。何としても熊本から女性の衆議院議員をつくりたい。橋村さんに期待している」 ６年前、重度の障害を抱えた長女を亡くした橋村さん。 「医療的ケアを必要とする子供への支援の拡充」などを政策として掲げ、「命と暮らしを守る社会を実現する」と訴えます。 【社民・新　橋村 りか 候補（５２）】 「（熊本）３区の課題は日本の縮図のように感じている。声を上げることさえもできなくなってしまった方々の声を一つ一つ拾って国政に必ず届けていきたい」