「行動の量」を増やしても、残業が増えない発想とは?
たとえば、営業で、「行動の量」のボトルネックを分析したところ、「電話」の量に問題があるとわかったとしましょう。 この場合、まずは「電話」の量を増やします。 かといって、残業時間を増やすわけではありません。 「1日480分」しかない中で、「電話」の量を増やしたわけですから、当然、他の何かを減らす必要が出てきます。 そこで、1日の中での各業務の時間配分を見直します。 このときの選択肢としてはいくつか考えられるでしょう。 1回の「電話」にかける時間を減らす 1日の作業のうち、「電話」以外のタスクで「作業時間を減らすもの」を決める 1日の作業のうち、「電話」以外のタスクで「やらないもの」を決める 1日の作業のうち、「電話」以外のタスクで「人に任せるもの」を決める などの時間調整をしていくことで、「電話」の量を増やしていきます。 たとえば、「MTGといえば1時間」というのが一般的な認識になっていますが、実際のところそんなにかからないケースは多数あります。 大幅に減らすのは難しいかもしれませんが、1回のMTGの時間を「45分」にするだけでも15分の新たな時間ができますし、もし1日に4件MTGがあれば、15分×4=1時間の時間を捻出できます。 このようにして、「電話」の量を増やすための時間を捻出します。 あくまで「1日480分」は固定のまま、その配分をより高付加価値な作業に振り分けていきます。
岩田 圭弘