日本ではありえない奇想天外なリゾートがたくさん…【中国】ちょっと「ヘンな高級ホテル」の泊まり心地
″100個以上のパンダのぬいぐるみ″で埋め尽くされている、崖(がけ)の斜面に建っている、ホッキョクグマに会えるなど、奇想天外な無数の宿泊施設――。 【画像】え、大丈夫かな…?"崖っぷち"に客室がズラリ 美しい秘境でヒヤッと「絶景ホテル」 中国各地で営業し、一度は訪れてみたいと思う人が多いであろうユニークなホテル。「最近はインフルエンサーが宿泊した話題性のあるホテルが人気の傾向」と、中国人ジャーナリストの周来友氏はこう解説する。 「この手のホテルはメディアで取り上げられる前にSNSで話題になることが多く、″隠れ家″のような存在。パンダで装飾された派手なホテルもその一つです。 また、望仙谷(ぼうせんこく)にある″崖っぷちホテル″は国家4A級景区(中国の観光地等級5段階中4)に指定された美しい秘境でありながら、1泊1万円以内。お手頃価格で絶景ホテルに宿泊できる満足感があるうえに、自身のSNSで発信できる優越感も得られる。コスパと話題性の両方を兼ね備えたホテルは、若い彼らにとってはまさに願ったり叶ったりでしょう」 注目度が高い反面、問題が浮き彫りになったホテルもある。″世界初のホッキョクグマに会える″ホテルは、ホッキョクグマを24時間鑑賞できるのがウリで、1泊3万円以上する高級ホテルだが……。 「’21年の開業当時はニュース性もあり予約が殺到していましたが、絶滅危惧種のホッキョクグマを劣悪な環境で飼育していることに動物愛護団体から非難の声が上がっています。世界的にも動物愛護活動が活発化しているので、動物を見世物にするようなホテルからは今後客足が遠のく可能性も高い。むしろ、ゴビ砂漠にあるホテルのように、自らが自然に赴(おもむ)くことで非日常を体感できるほうが時代のニーズに合っている。ゴビ砂漠の景色の感想で、『火星に来たような感覚で楽しい!』と口コミでも評判ですよ。実際、中国国内では昨年からキャンピングカーの販売台数が急増しているなどの現象もあるようです」(同前) 国民が求めているのは珍妙なホテルよりも、時代の価値観に合った″隠れトレンドなホテル″のようだ。 『FRIDAY』2023年12月22日号より
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