「高祖父が作ったスポーツを世界へ!」 広島発祥のスポーツ『エスキーテニス』をプレゼン【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、広島発祥のスポーツ『エスキーテニス』の魅力をプレゼンします。 【動画】エスキーテニスの王子様 宇野本愛生さんの素顔 【アナたにプレゼン・テレビ派】
エスキーテニスは、テニスコートのおよそ8分の1ほどの狭い場所で楽しめるスポーツです。木製のラケットで羽のついたゴムボールを打ち合い、得点を競います。最初は力加減が分からず苦戦しますが、慣れてくると打ち返せようになり、楽しむことができます。
エスキーテニスのボールは、ゴムボールのように柔らかく、スピードを和らげるための羽がついているため、バドミントンのシャトルのような見た目です。ラケットは、卓球用のラケットより一回り大きく、木製で、少し重く感じられます。競技としては、ゴムボールに弾力があるので、そこまで力を使わずに跳ね返すことができるため、子どもからお年寄りまで老若男女問わず楽しむことができます。
エスキーテニスは、平和の思いが込められたスポーツです。戦後間もない頃に「焼け野原で子どもたちが楽しめるスポーツを」と、県の依頼を受けて実業家の宇野本信(うのもと・まこと)さんが考案しました。原爆で親を失い、苦境が続く子どもたちが夢中になる姿を願って作られたスポーツです。スポーツがしたくても道具がなかった時代でしたが、わずかな費用とスペースでできることから、盛んに競技が行われました。また、上皇陛下が当時、皇太子だった時に広島を訪問された際に、エスキーテニスを体験されたそうです。
平和の思いが込められた歴史のあるエスキーテニスの普及のために奔走しているのが、高校生の宇野本愛生(うのもと・あいき)さんです。宇野本さんは、エスキーテニスの考案者・宇野本信さんの玄孫にあたります。5歳から競技に打ち込み、5代目として競技の地名度を高めたいと熱意を見せています。 ■宇野本愛生さん 「体験会も積極的に参加しているんですが、楽しいとかの声が聞けるのが一番嬉しいです。これをもっと世界中に広めていきたいです。」