ただいま、台湾。&TEAMのNICHOLASが3年ぶりの故郷で語った「いまの僕ができるまで」
4年ぶりの『CREA』台湾特集のカバーに登場したのは、&TEAM(エンティーム)の台湾出身メンバー、NICHOLAS。17歳のときに韓国に渡り、現在は日本を拠点にグローバルに活躍する彼の3年ぶりの帰省に密着した。 【画像】故郷・台湾で撮り下ろされた&TEAMのNICHOLASの“素顔” 17歳で単身韓国に旅立った青年が、3年ぶりに故郷に帰ってきた。 BTSやSEVENTEENを擁する韓国のエンターテイメント企業・HYBE傘下のHYBE LABELS JAPANからはじめてデビューした9人組グローバルグループ、&TEAM。カリスマ溢れるダンスで人々を魅了する21歳のNICHOLASと、彼が生まれ育った台湾を巡った。
高校時代、ダンスを毎日練習していた場所を訪れると
4年ぶりの台湾特集。編集部が楽しみにしていたのは、台湾がどんな変化を遂げたのかということ。2020年に故郷を離れた彼も、それは同じだ。 「仕事モードに入りたいんですけど、楽しくて。本当に楽しすぎます!」 台湾の空気を吸いながら、息を弾ませる。まず向かったのは高校時代、ダンスを練習していた板橋車站地下通路507。 「僕はダンスを始めたのが遅くて、高校に入ってからなんです。ずっとバドミントンの選手だったんですが、やめて時間ができたときに、K-POPファンの2歳上の姉に『ダンスやってみようよ』と薦められて、すぐハマりました。もっと本格的に学びたいと転校した僕が、放課後に仲間たちと毎日通ったのがここです」 鏡張りの地下通路では、いまも多くのダンスグループが練習している。 「早く行かないと場所を取れないので、授業が終わると、皆でお金を出し合ってタクシーで来ていました(笑)。当時踊っていたのはストリートダンスのブレイキン。サイファーという文化があって、他グループの人とも即興でダンスを披露し合ったりするんです」 ふと壁際に目をやった彼の顔から、笑みがこぼれる。「一緒に踊っていた友だちが来ています」。人懐っこい笑顔の若者たちが、大量の豆花とタピオカドリンクが入った袋を提げ、並んでいる。 「皆さんに、僕の友だちから差し入れをお渡ししてもいいでしょうか?」 よく見れば、手作りのおかずが入った保温バッグもある。「好物を持ってきてくれたんですね」と声をかけると、「僕ではなく、皆さんに台湾のおいしいものを知ってほしかったんだと思います。温かいうちに食べてもらえるといいのですが」と嬉しそうに答える。