笑いあり涙あり 103歳哲代おばあちゃんの世界へ 「ご機嫌に暮らすヒント」を語り合う会
哲代おばあちゃん
人生100年時代のモデルとして著書がベストセラーになった、103歳の哲代おばあちゃん。広島県尾道市で1人暮らしを続けています。そんな哲代おばあちゃんと「ご機嫌に暮らすヒント」を語り合う会が4月16日、広島市内でありました。笑って笑って、時にほろりと涙もにじんで…。そんな温かな空気に包まれたひとときでした。哲代おばあちゃんの迫力ある声、ユーモアあふれるリアクションも見応えたっぷりです。 会の冒頭、自己紹介でひと笑い取りたい哲代さんです。第一声は「わたくし石井哲代でございます。え、何歳になったかいな」。司会の女性が「もうすぐ104」と会場に聞こえるようにささやきます。「もうすぐ104」。「わおー。104になっとるん。びっくらです」 真剣に驚いてみせるから会場は大爆笑。初対面の人とあいさつを交わすとき、必ず飛び出す哲代さんの定番ギャグです。 参加者の多くは、50~80代。「気持ちが落ち込んだとき、どう立て直しますか」「夫を亡くして前向きになれない」…。次々と質問が投げ掛けられます。 そのたびに、自分の経験をもとに、飾らない言葉で答える哲代さん。 「私も母も物忘れが激しいんです」。そんな悩みを打ち明ける母娘に対しては「忘れたら忘れたまんま。忘れること天下一品。でもね、忘れても、向こうが何とかしてくれてんじゃけ。ここまで生きさせてもろうとる人生ですけんね、感謝してこれからもやりましょう!なーんちゃって」と励ましていました。
中国新聞社