片付け下手が「ものを減らす前に」考えたいこと。しんどい暮らしをラクにする
大掃除を前に、ものを減らしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さんは、仕事の際に「片付けの情報がSNSなどで簡単に手に入る分、かえってなにをしたらいいのかわからず、あと回しになってしまう」という声をよく聞くそうです。今回は、ものを減らしたいけれどなかなか重い腰が上がらない方へ向けて、手を動かす前にやるべき3つのことを紹介します。 【実際の写真】食器は厳選する
まず、なぜものを減らしたいのかを考える
ものを減らしたい、いつかやらなきゃいけないと思っていてもなかなか一歩が踏み出せないという方には、「そもそもなぜものを減らしたいのか」から考えることをおすすめしています。なぜなら、理由が明確な方が、確実にものの整理が進むからです。せっかく忙しい中で見直すのなら、途中で挫折せずに成功したいですよね。 理由はなんでもいいんです。たとえば「これからの自分のために快適に暮らしたい」「子どもに迷惑をかけたくない」「趣味のものを置く場所を整えたい」など。 まずは、ものを減らしたい理由から考えてみませんか?
ものの整理をした未来・しない未来を考える
ものを減らすための理由を考えても、片付けの意欲が上がらない…そんな方は、片づけ後の未来、または片付けないでいる未来を考えてみてください。 ものを整理するモチベーションは「これからの未来のためのワクワク」か「このままじゃしんどいか」だと思います。私自身、今から12年前に、ものが片付いていないことから「このままじゃ暮らしがしんどくなる」と思い、整理収納を学びました。その後、コツコツと家の中を見直して現在に至ります。 片付いた先の明るい未来を想像する、逆に片付けないままの暮らしづらい状況を考えると、やる気が上がるのではないでしょうか。
自分なりの「ものの量」を考える
モチベーションが上がったらいよいよ手を動かす…前に、最後に考えてほしいことがあります。それは、自分の買い物グセの見直しと、なにをどれだけもつかについてです。 暮らしを整えるためには、家にあったものの量と収納スペースであること、使うものに合った収納場所かどうか、そして、定期的に家の外に出す仕組みが大事だと考えています。このどれかひとつでもバランスが合っていないと、途端に暮らしにくくなります。 とくにものの量について。今はネットで気軽にものが買えるので、気をつけないとあっという間に家の中にものが増え、散らかりやすくなります。そんな方は、ものを減らす前に「買い物のクセ」を見直してみてください。必要ないのに安いと買ってしまう、ついストックを多めにもってしまう…ご自身の買い物グセを知ると、自然とものの量を減らせるはずです。 また、自分なりに「なにをどれだけもつか」を考えてみると、これからどのようにものとつき合っていくべきかを知るきっかけになるかもしれません。私も、どのアイテムがどれだけ必要かを考えながら、少しずつ整理しました。 最後に、捨てるのが苦手という方は、「好きなもの」や「もっていたいもの」の量から見直すと、スムーズに進むことがあります。捨てるというのは、あくまで手放す手段のひとつです。使う、飾る、売る、寄付する…さまざまな方法で手放せますので、重く考えずに取り組んでみてください。この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
奥田明子