阪神・岡田監督、4失策8失点に嘆き「ホンマ、出たら一気に出るなあ」 チビッ虎に見せられないエラーまつり…黄金週間に黄金グラブの木浪が大山が
(セ・リーグ、阪神2-8ヤクルト、4回戦、2勝2敗、26日、甲子園)阪神は2-8でヤクルトに完敗し、13日ぶりの黒星で連勝は7で止まった。先発の青柳が四回途中で今季最短KOされ、守備陣は4失策、打線も送りバント失敗など精彩を欠いた中、森下翔太外野手(23)が四回にセ・リーグトップに並ぶ5号ソロ本塁打。恒例の「こどもまつり」に集まったチビっ子ファンを喜ばせた。 【写真】遊撃の木浪はまさかの3失策…チビッ虎に見せられないエラーまつりに ミスの連鎖が続き、自ら流れを手放した。1試合4失策という岡田阪神らしからぬ守乱が響き、2-8の敗戦で連勝は「7」でストップ。岡田監督も複雑な表情で、エラー連発の一戦を振り返った。 「えぇ、ホンマ、出たら一気に出るなあ」 すでに2点を失っていた青柳が再び攻め立てられた四回無死一、二塁。武岡の遊撃に飛んできた正面の打球を木浪が捕球後にゲッツーにしようとしたが、白球をポロリ…。拾い直して一塁へ送球したが、間に合わず、塁が埋まって直後に青柳の押し出し四球で加点を許した。 「あんななあ、武岡とかあの打球でゲッツー取れへんよ、はっきり言うて。そんなん慌てる必要ないねん。(アウトは)一つでええねん。次(の打者は)ピッチャーやのに」 守り勝つ野球を掲げる岡田虎は〝まず1つのアウトを確実に取る〟という守備意識を徹底され、基本的なプレーを重視してきたが、名手たちの守備のほころびが失点につながってしまった。昨季ゴールデングラブ賞で今季もこれまで無失策だった木浪はさらに悪送球と後逸も犯し、3失策。同じく大山までもトンネルして適時失策を記録した。1試合4失策は、昨年9月16日の広島戦(マツダ)以来の屈辱。8失点も6点差負けも今季ワーストだった。 岡田監督も劣勢からの反撃を試み、五回に代打糸原を送り込んで1点を返した。「はよ点欲しかったからなあ、もう1点、2点取って、3点差、2点差やったら全然分からへんから」。ベンチの采配も、計算できる投手力と守備力への信頼があってこそ。「こどもまつり」として開催されるヤクルト3連戦。チビっ子ファンに、ビシッと締まった試合展開で勝利を届けてあげたい。(新里公章) ■データBOX