中日・藤嶋健人、最強リリーバーへ右打者への被打率改善 攻略のカギは「外角」…カーブ&スライダーが突破口
中日の藤嶋健人投手(26)が最強リリーバーを目指すべく、右打者への被打率改善に取り組む考えを明かした。今季対左は被打率1割と圧倒的な数字を残したのに対し、対右は2割4分4厘に跳ね上がる。勝ちパターン入りを狙う背番号54は、右打者攻略のカギは「外にあり」とみている。 今季の藤嶋の被打率は1割7分5厘で、これはセ・リーグで50試合以上登板した投手の中では巨人ケラー(1割4分7厘)、広島栗林(1割7分3厘)に次いで3位という立派な数字だ。1割台はあと2人いて、巨人に移籍したマルティネス(1割7分7厘)と広島の黒原(1割8分5厘)となっている。 単純にリリーバーとして「打たれにくい」ということは数字が証明している。ただ、左右別に見てみるとまだまだ改善の余地があるというのが藤嶋の見立てだ。左打者には80打数8安打で被打率1割ジャストという圧倒的な成績を残した一方で、右打者に対しては86打数21安打で2割4分4厘だった。 「右打者に対して逃げていくボールがないんですよね。スプリットが内角に寄っていって打たれるケースが多い。直球とスプリットの二択になりがちなので、カーブとかスライダーがカギになりますね。その辺をうまく使えれば数字も変わってくると思います」 データスタジアムによると、藤嶋の体感通りスプリットの被打率は左は36打数4安打、1割1分1厘なのに対し、右には30打数9安打で3割と打たれている。だからこそカーブ、スライダーで「外」を意識させることができれば、そこが突破口になるとみている。
中日スポーツ