民放連会長、原作者急死の「セクシー田中さん」調査報告受け「世界観を共有するコミュニケーションを」
日本民間放送連盟(民放連)の遠藤龍之介会長の定例会見が14日、都内で開かれた。 昨年10月期に放送された日本テレビ系連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが今年1月に急死。日テレと出版元の小学館はそれぞれ調査報告書を公表し、実写化をめぐり制作側と原作者側に齟齬(そご)があったことなどが認定された。 遠藤会長は芦原さんに哀悼の意を表したうえで「テレビ番組の制作に関わる方が亡くなったということを重く受け止めている」とコメント。両社の報告書について「個別の内容については控える」としながらも「一般論として、小説や漫画をドラマ化する場合、さまざまな創意工夫が必要になっていく。そうしないと原作の世界観が視聴者に伝わらない。世界観を共有する綿密なコミュニケーションを取る必要がある」と指摘した。 また遠藤会長は制作現場の現状について「スケジュールの時間的なこと、精神的なこと。豊かなコミュニケーションを作るために配慮していく必要がある」と述べた。
報知新聞社