北海道民の悩み追跡【スキー学習 いる?いらない?】金銭的負担から見直し求める保護者の声が急増…物価高でリサイクルやレンタルでしのぐ…一方で授業存続を求める道民の声も多数 アナタはどっち?
北海道ならではの「スキー学習」。今まで通り積極的にやってほしいという声がある一方、金銭的な負担から反対する声も増えてきました。スキー学習をめぐって道民の意見がいま揺れています。あなたの意見は?
■ スキー授業に否定的な意見が…
「スキー学習の準備が尋常じゃない。お金も手間も」「たった3回の授業のために一式用意するの?」「冬の悩みです。一番お金がかかります」「趣味のスポーツです。授業廃止して」 物価高が続くこのご時世、かなりの金銭的な負担が求められるスキー学習に対し、一部の保護者からこのような疑問の声が上がっています。
■スキーとスケートで別れている授業
そもそも北海道では、スキー授業とスケート授業を行う学校に分かれています。 スケート学習を行う公立小学校は252校。スキー学習を行う公立小学校は714校あります。中でも札幌市では、全ての公立小学校でスキー学習を実施しています。
■スキーだと新品一式で"平均5万円"かかる
スケートだとスケート靴を買うだけで済みますが、スキーの場合は結構出費がかさみます。 板とブーツに加え、ウェアやゴーグル、帽子、手袋まで含めると、新品で平均5万円かかります。 それだけ費用をかけて、どれぐらい使うのかというと、多くて年間4~5回程度。成長に合わせて、買い替えも必要となってきます。 また家族で練習する場合もリフト代などがかかります。子供のために事前にスキースクールに通わせる保護者も多いようです。
■リサイクル・レンタル需要が増加
こうした中、できるだけ保護者の負担を軽減する取り組みも行われています。 札幌市は、スキー用具を支給する『スキーリサイクル事業』を2010年から展開しています。 使わなくなったスキー用具を集め、希望した家庭に、抽選のうえ無料で提供するリサイクル事業で、今年度は1200個のスキー用具を配布しました。応募は約6000件に達し、リサイクル品への需要の高さがうかがえます。 一方、レンタル需要も増加しています。中には新品の約4分の1の値段で1シーズン通してスキー用具をレンタルしてくれる業者もあり、利用する人が増えています。
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